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言文一致の文体で書かれた日本の近代小説の始まりを告げた作品。四迷の代表作。坪内逍遥の『小説神髄』を読んで満足しなかった四迷が『当世書生気質』に対抗して書いた。当初は坪内逍遥の本名「坪内雄蔵」の著者名で発表され、逍遥は報酬として印税の半分を受け取っていた。
主人公の文三とその従姉妹のお勢、友人の本田の三人の姿を中心に描かれている。ロシア文学から強い影響を受けた四迷は、同時代のロシアの作家ゴンチャローフの『オブローモフ』をこの作品のモデルにしたと言われている。
しかし四迷は出来に満足せず、この後約20年間ほど小説の執筆から離れてしまった。