|
|
戦争と戦役は、兵力の集結・移動などに長期間を要することが多いが、会戦はその中の一局面で、ごく短時間に過ぎない。しかし、会戦は敗北した軍隊を壊滅させ、ひいては戦役と戦争の帰趨を決める可能性があった。そこで通常、軍事作戦は会戦での勝利という一点を目標とし、会戦を敵よりも有利な体勢で行なうための準備と駆け引きに残りの期間の努力を向けた。
19世紀まで、会戦の規模が、地理的に一望できる視界範囲を、時間的に一日の範囲を超えることはめったになかった。しかし第一次世界大戦から、軍の戦線が延伸し、会戦の期間が延長する傾向が顕著になった。動員兵力の増大と、兵器の長射程化が原因である。そのためこれ以後現代に至るまで、小競り合いと会戦との区別、会戦がない時と会戦中との区別は、しだいに曖昧になっていった。
例:「ワーテルローの―」など