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宗教学は19世紀後半にヨーロッパにおいて成立した。欧米における経験科学の発達、および、植民地支配等による様々な宗教との接触が発生の背景にある。宗教学研究の初期の段階では、キリスト教と他の宗教を比較検討することにより、宗教の一般的要素、普遍的要素の追求や進化・発展過程の研究が行われた。マクス・ミュラーによるインドの宗教研究に基づいた東洋と西洋の宗教の比較や、ジェームズ・フレーザーによる古代ギリシャ・ローマの宗教、ヨーロッパ民間信仰、原始宗教の比較研究がこれにあたる。
また、社会学・心理学の発展において宗教はその研究対象となった。社会学の例として、デュルケームの『宗教生活の原初形態』や、ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』があげられる。また、心理学においても、スターバックの宗教心理学やウィリアム・ジェイムスの『宗教的経験の諸相』が19世紀末から20世紀はじめにかけて発表されている。また、文化人類学や民族学、民俗学においては、成立時より、多くの研究領域が重なっているといえる。
このように宗教学は、「宗教」という研究対象に対し、様々な研究方法を用いて研究が進められている。個々の研究は宗教学の研究であると同時に社会学・心理学・文化人類学等それぞれの研究であるとも言える。