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アイヌ

アイヌとは、かつて北海道千島樺太などに住んでいた先住民であり、日本の少数民族である。似たような言葉としてウタリという言葉があるが、これはアイヌ語で親戚・同胞を意味する。アイヌとウタリは、おおくは同じ意味で使われるが、当事者の間では、微妙な使い分けがある場合もある。 現在、アイヌの大部分は北海道に住んでいるが、北海道を離れて生活するアイヌも、けっして少なくは無い。 江戸時代までは幕府側からは蝦夷(えぞ)と呼ばれていた。アイヌとはアイヌ語で「人」を意味する。大和民族、あるいは日本人のことを「シサム」、「シャモ」と表記することが多い。シサムは隣人という意味のアイヌ語で、シャモはその変化形である。シャモという呼び方は蔑称であり、シサムと呼ぶのが好ましい。和人という呼称もある。

Table of contents
1 文化と生活
2 歴史
3 差別問題
4 関連項目
5 外部へのリンク

文化と生活

アイヌの文化と生活の記事も参照)

冬場にと「蝦夷鹿」をとったり、夏場に山菜などを収穫採集する狩猟採取生活を送り、ジャガ薯が伝わると農耕もした。イオマンテ(代表例:熊祭、熊の霊送りの踊り)を行ない、(熊の猟時には熊の)命を敬う独自の文化をもっていた。現在では、大半のアイヌは長い同化政策の末、日常生活は和人と大きくは変わらないが。アイヌとしての意識は、少なくは無い人の間で健在である。アイヌとしての生き方はアイヌプリとして尊重されている。
アイヌの歴史や教訓、生活の知恵などが描かれている叙事詩を歌として語るユーカラが、口承されている。ユーカラの研究者としては、知里真志保(ちり・ましほ)、金田一京助などが知られている。

歴史

差別問題

古く日本人はアイヌを「えぞ」と呼んでいた。17世紀末や18世紀初めの文献に、彼らが「えぞ」と呼ばれるのを嫌い、「あいの」と呼ぶように求めたとある。これがアイヌという民族名の起源と思われる。

明治政府は、アイヌを平民に列して日本人に組み入れたが、その実「旧土人」という分類を作って様々な差別待遇を設けた。彼等の土地を「無主の地」として奪い、申請すると僅かな荒れ地を与え、開墾できなければそれをも奪った。多くのものは教育を奪われ、教育を受けたものにはその内容はアイヌの習慣を蔑みシャモの文化と言葉を強要されるものだった。官民ともにシャモに同化しないアイヌを劣ったものとみなし、「アイヌ」という言葉をことさら差別的に使う人がでてきた。こうした経緯から、自分たちを「アイヌ」とは呼びたくないというアイヌも現れ、自分たちを示す名称などにウタリ(アイヌ語で親戚・同胞を意味する)を用いるケースがみられるようになった。現在は行政用語としてもウタリとアイヌが併用されている。

20世紀後半に、アイヌへの差別が批判され、アイヌ民族自身の運動が活発となり、他の被差別者との連帯、世界の先住民との連帯が進むに連れて、アイヌの文化や存在が日本社会に認知されるようになると、「アイヌ」という語の差別的に響きは、少しづつ減ってきていると期待される。 しかし生活水準の格差や、いまだに残る差別の問題などの課題は多い。

関連項目

外部へのリンク





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