アナログはデジタルに対応する言葉で、連続した量(たとえば時間)を他の連続した量(たとえば角度)で表示すること。「アナログ」とは類似・相似を意味する。デジタルが、連続量をとびとびな値(離散的な数値)として表現(標本化・量子化)することと対比される。
量をアナログに扱うことの欠点は以下のようなものである。
- 計測あるいは伝達するたびに誤差が蓄積する
- 外部からの擾乱(雑音など)の影響を受けやすい
- 記録・伝送・変換などの過程で、各機能のもつ非直線性の影響を受けやすい
- コンピュータには扱いにくい
対して長所として以下のようなものがある。
- 扱うための機器の精度を上げることで誤差を小さくできる。対して、デジタル方式では量子化の規格が精度の限界であり、これより誤差を小さくすることはできない。
- 視認して直感的に量を把握しやすい。
これらの特徴が精度に関して如実に表れるのがオーディオ機器である。コンパクトディスクの登場以降、安価で高音質なデジタル方式の機器が普及したが、標本化周波数および量子化の精度が不足であるとして、より良好な音質を求める人々のためのアナログ機器の需要はなくなっていない。デジタル機器側でもスーパーオーディオCD、DVD-Audioなど精度を上げた規格を登場させている。
視認性に関しては時計の表示方法からよくわかる。常に何時何分か読み上げることのできるデジタル時計と時間経過を直感的に読み取ることのできるアナログ時計はそれぞれの長所のため共存している。
比喩的に、物事を割り切らず、曖昧さを残しつつ理解する人のことを「アナログ人間」と呼ぶことがある。
また、アナログの「類似・相似」という本来の意味から、あるホルモンと同等の働きをする物質のこともアナログと呼ぶことがある。→アゴニスト参照