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ナイロンは世界初の合成繊維である。1935年、米デュポン社のウォーレス・ヒューム・カロザースが合成に成功した。ナイロンは本来、デュポン社の商品名だが、現在ではポリアミド系繊維の総称として定着している。
女性のストッキング用として使われたのが始まり。石炭と水と空気から作られ、鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い、というのが当時のキャッチフレーズだった。
軽量で水分を吸わない性質があり、登山用のロープとしても使われたが、突然切れてしまう、という事故(ナイロンザイル事件)が発生して問題になったこともある。
ナイロンザイル事件
1956年1月2日、前穂高岳東壁登山中の岩稜会会員、若山五郎(当時大学1年生)がナイロン製ザイルの切断により墜落死するナイロンザイル事件が発生。その後も同様の事故が続き、ナイロン製ザイルの品質をめぐって社会問題化した。
この事件は1956年から朝日新聞に連載された井上靖の小説、『氷壁』のモデルとなった。