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世界気象機関(WMO)と国際学術連合会議(ICSU)が共同で行なった地球大気観測計画(GARP)の一環として計画されたもので、得られた気象情報を日本国内だけでなく、東アジア・太平洋地域の多国に提供している。このプログラムに参加した衛星は以下のとおりである。
| 衛星の名称 | 運用国 | 静止位置 | 観測区域 | 備考 |
| GOES-EAST | 合衆国 | 西経75度 | 南北アメリカ・西大西洋 | GOES-12で運用 |
| GOES-WEST | 合衆国 | 西経135度 | 北アメリカ西部・東太平洋 | GOES-10で運用 |
| GMS(ひまわり) | 日本 | 東経140度 | 東アジア・太平洋西部 | GOES-9で代替中 |
| GOMS | ソ連 | 東経76度 | 中西部アジア・インド洋 | 運用中止 |
| METEOSAT | EUMETSAT | 東経0度 | 欧州・アフリカ・大西洋 | METEOSAT-7で運用中 |
衛星本体はヒューズ社のスピン衛星バスHSHS-335 (GMS-1) および HS-378 (GMS-2 - GMS-5) に観測機器や通信機器を搭載したものである。観測機器は可視赤外走査放射計(VISSR)といい、地球を可視光線および赤外線により撮影する光学センサである。検出器が衛星の自転により地球を東西方向に走査しつつ、反射鏡により南北方向にも走査することで、地球の半球全体を2,500本の走査線で画像化する。観測データは S バンドで地上に送信され、データ処理を行い各種の画像データを作成する。これを地上回線で利用者に配布するとともに、「ひまわり」の通信衛星機能を用いてサービス区域の各国の利用者に配信している。
ひまわり5号の後継衛星はアメリカ合衆国の貿易政策である「スーパー301条」の適用を受けて国際調達対象となり、米スペースシステムズ・ローラル社からの完成品購入となった。これが運輸多目的衛星MTSATで、気象衛星の機能だけでなく航空管制機能も持つ。
MTSAT の打上げを行ったH-IIロケット8号機は打ち上げに失敗したため、ひまわり5号は設計寿命の5年を超えて観測を続けてきた。しかし静止軌道を保つ為の姿勢制御用の燃料の残りが少なくなったため、2003年5月22日をもって気象衛星としての運用を終了し米国の気象衛星 GOES-9(ゴーズ9号)による代替運用が開始された。愛称は「パシフィック・ゴーズ」。
なお、「ひまわり5号」は、地上で処理されたデータを利用者に中継配信する通信機能も併せ持つため、MTSAT-R 稼動までは、通信衛星として現在の位置(東経140度)にとどまる必要がある。このため、GOES-9 はやや東寄りの東経155度に置かれるが、気象庁では「観測には大きな支障はない」としている。