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この語は、全知全能の唯一絶対神(アラビア語でアッラーフ)に絶対的に帰依する事、唯一神に完全・完璧に服従する事を意味する。この帰依・服従のこと自体が一般に言われる「イスラム教」のことである。
イスラームの啓典であるクルアーン(コーラン)やムスリム(イスラム教徒)の従うべき規範を定めたシャリーア(イスラム法)をひも解けば理解されるように、イスラームはその定めにのっとって行うべき行為として単に宗教上の信仰生活のみを要求しているのではなく、イスラーム国家の政治のあり方、ムスリム間やムスリムと異教徒の間の社会関係にわたるすべてを定めている。このことから、イスラームとは、単なる宗教の枠組みに留まらない、ムスリムの信仰と社会生活のすべての側面を規程する文明の体系である、と説明される。
この理解に基づいて、近年はイスラーム研究者の間で「イスラム教」あるいは「イスラーム教」という「 宗教」の側面のみを意味する「教(-ism)」の字を取り去って単に「イスラーム」と表記すべきであるという主張が行われ、ある程度の市民権を得つつある。あるいは、イスラームの規程する諸側面すべてをイスラームと呼び、宗教としての側面をイスラム教、イスラーム教と呼んで区別することも可能であるかもしれない。
イスラームの具体的な様相については、便宜的に日本で一般的な表記であるイスラム教の項目とイスラーム用語一覧の各項目に記述されるので、そちらをあわせて参照されたい。