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フラーレン(Fullerene):炭素原子からなるクラスターで、炭素の同素体である。
1985年に、クロトー、スモーリー、カールによって発見された。フラーレンは炭素クラスターの総称で、最初に発見されたのがカーボン60(C60、C60)である。カーボン60は、炭素原子60個からなり、クラスターの形はサッカーボール状である(同様の構造を持ったドームジオデシック・ドームのデザイナーであるバックミンスター・フラーの名をとって、この構造はバックミンスターフラーレン、バッキーボールなどと呼ばれる)。その他にも、炭素原子70個、84個などでもクラスター構造を形成するが、存在比としてはカーボン60が最も大きい。
フラーレン(C60)は、固体構造(分子性結晶)をとる場合がある。C60を一つの粒子とみなして、その粒子が面心立方構造(常温での安定相)をとる。260 K(ケルビン)以下では、単純立方構造が安定となる。また、常温での準安定相として六方晶構造も存在する。これらの構造で、個々のフラーレンは高速で回転(常温で毎秒、およそ108から109回転)している(低温では回転は止まる)。更に、その粒子間(C60間)にアルカリ金属などがインターカレートした構造も存在(面心立方的構造、体心立方的構造などとなる)する。アルカリ金属などをインターカレートした構造の中には、超伝導を示すものも存在する(カリウムをドープした場合の転移温度は、およそ18 K)。
また、フラーレン内部に金属原子などを内包させる試みもある。
【関連用語】 カーボンナノチューブ