歴史
伝承によれば、創世主アスランがナルニアを含めた全世界を無から作り出したが、その際ハーンと呼ばれる別世界から悪魔が入り込んでしまったために、天の庭園から林檎を持ち込んで植え、その魔力でもって悪魔を防いだとされる。
そのときにまたイギリスと呼ばれる世界から召還され、王座についたのが初代フランク王とされる。フランク王朝は数百年続き、様々な伝承を産んだとされるが、考古学的・文献的には確かめられていない。考証されているのは次の「冬の時代」からである。
フランク王朝が衰えると、衰えに乗じて北方から「白い魔女」と呼ばれる異民族がナルニアを征服し、数百年に渡って支配した。この時代は小氷河期にあたっているため「冬の時代」とも呼ばれる。魔女は密告と刑罰によって恐怖政治をしいたため、ナルニアにはレジスタンスが発生した。
そのレジスタンス運動を指揮したのがぺペンジー4兄弟であり、彼らは不満を結集してついに魔女族をベロナで打ち破り、ケアパラベルを回復し、王座についた。ぺペンジー朝は北方巨人族を打ち破り、南方カロールメンの侵攻を食い止め、海外にまで植民地を建設するなど、ナルニアの黄金時代であった。
しかしぺペンジー兄弟は街灯跡野での狩の途中、行方不明になり、ナルニアは混乱を迎える。この失踪事件についてはカロールメン誘拐説、魔女復讐説、ビーバー簒奪説など、諸説紛々であるが、未だ決着をみていない。
ナルニアは小国が乱立し、小規模な戦闘が繰り返される時代が続いたが、その分立状態にピリオドを打ったのがテルマール占領である。テルマール人の出自は明らかでない。彼らの伝承によると、南太平洋という島から、超越的な力によってナルニアに齎された、というのであるが、おそらくは離れ小島諸島あたりの海賊であろう。
彼らは巧みな策略でもって、瞬く間にナルニアを掌握し、ベルナに都を築いた。テルマール王朝は数百年続いたが、その間ナルニアでは人間族以外の種族は言葉を発することが禁じられた。多数の非人間種が虐殺され、残ったものはレジスタンスとして地下にもぐった。
ナルニア王テラーズの甥、カスピアンは王座継承権を持っていたが、テラーズに実子が誕生したために命を狙われる羽目になる。カスピアンは王宮を脱出し、レジスタンスに身を投じる。しかし圧倒的な軍事力差のために、壊滅寸前まで追い込まれる。
カスピアンは挽回のために、樹木族の決起を求め、彼らの力を借りてついにテルマール軍を制圧する。カスピアンはケア・パラベルに王座を回復してカスピアン朝を設立するとともに、非人間族の言語権の回復を宣言した。
カスピアン王は国内の治安を回復するとともに海外に軍勢を派遣して領土を拡張するなど、航海王としても知られる。
現在の王はカスピアンの子孫、チリアンである。