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オクターブ(8vaと略されることもある)とは、振動数が2対1になっている2音間の音程のことである。たとえば、振動数が400Hzの高さの音の場合、1オクターブ上の音の振動数は800Hz、1オクターブ下の音の振動数は200Hzとなる。また、単位にデカートというものがあり、1デカートは10オクターブである。
オクターブは最も基本的な音程である。人間の耳には、オクターブ違いの音が本質的に「同じ音」として聴こえる傾向があると言われている。これはオクターブ違いの2音間の振動数比の単純さ(2:1である)と関係があるのではないか、と言われている。
このことから、西洋の記譜法ではオクターブ違いの音に対して-たとえば、A(ラ)の1オクターブ上の音はやはりAとなる様に-同じ名称を与えている。インド古典音楽でも同様で、オクターブ違いの音に対して-たとえば、Sa(サ)の1オクターブ上の音はやはりSaとなる様に-同じ名称を与えている。なおオスマン古典音楽(トルコ)では1オクターブ上の音に同じ名称を与えていない(イェギャハという名前の音の1オクターブ上の音はネヴァーと呼ばれる、これは古代ギリシャからの音楽理論の伝統を引き継いでいる事と関連する、詳しくはトルコおよびギリシャの音楽理論を参照せよ)。
また、1オクターブの範囲に含まれる音列について述べる場合にもこの用語が用いられる。そもそも"octave"とはラテン語で8番目を意味するoctavusに由来する言葉であるが、これはダイアトニックスケール(全音階的音階)において、1オクターブに8個の音(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド)が含まれているためである。クロマチックスケール(半音階)で数えた場合には13の音(ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド)が含まれることになるが、この場合には伝統的に最後の音を省き、12音として数える。これら以外でも、スケールが異なれば1オクターブに含まれる音の数は変化するが、常に「オクターブ」という用語が用いられる。インドではここで述べられている「オクターブ」という用語の使い方と同様の意味で「サプタカ sapta;7の意」という用語が使われることがある。これは、1サプタカに7個の音(Sa、Ri、Ga、Ma、Pa、Dha、Ni)が含まれているためである。
西洋音楽では、1オクターブは12の半音に分割される(調律を参照)。これらの半音は通常、平均律を用いてすべて同じ間隔で分割される。
楽譜上に表記される8vaという記号は「1オクターブ高い音で演奏せよ」という意味である。8vaとはottavaを意味しており、これはイタリア語の「オクターブ」である。1オクターブ「低い」音で演奏する場合にも8vaが用いられることがあるが、通常は8vbまたは8va bassa(ottava bassaすなわち「オクターブ下で」)という表記が一般的に用いられる。