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ゾロアスター教

ゾロアスター教は、古代イラン(ペルシア)に始まる宗教。 善悪二元論を強調する事を特徴とする。 世界最古の一神教ともいわれることもある。

アフラ・マズダーを主神とする事からマズダー教、 母音を短くしたマズダ教と呼ばれる事もあり、 教義上火を重視する事から拝火教ということもある。 現代ペルシア語ではディーネ・ザルドシュト (Dîn-e Zardošt ザラスシュトラの宗教)という。

開祖はザラスシュトラとされる。古代ミトラ教マズダ派が ザラスシュトラの死後に教義をまとめ、マズダ教(ゾロアスター教)として独立したものである。

現在は、イスラム教への改宗を逃れた人々がインドのムンバイ市とプネー市に、ドイツの一つの村、カナダのトロントに暮らしてゾロアスター教を続けている。

古代ミトラ教の内部で、ミトラ派とマズダー派に分かれて抗争した時期があり、 この頃にザラスシュトラが生まれたとされる。 なお、ミトラ教(古代ミトラ教ミトラ派)にもザラスシュトラの伝説が伝わっている。 しかし、マズダ教の主張と相反する形で伝わっており、 ザラスシュトラはミトラ派の側についていたことになっている。 [1]

元となったミトラ教は、アーリア人の一部がメソポタミアに定住した後に、アーリア人の民族宗教が発展したものである。

聖典としてアヴェスターがあり、ザラスシュトラによる言葉と彼の死後に書かれた部分によりなる。

7世紀前半まで古代イランの国教であった。アケメネス朝サーサーン朝に保護された。

ユダヤ教マニ教(Manichaeism)に影響を与えている。例えば天使のあり方などが類似している。したがって間接的にキリスト教イスラム教にも影響を与えている。

Table of contents
1 特徴
2 イランのゾロアスター教
3 インドのゾロアスター教
4 ドイツのゾロアスター教
5 カナダ・トロントのゾロアスター教
6 日本におけるゾロアスター教
7 中国におけるゾロアスター教
8 外部へのリンク

特徴

世界を善と悪の戦いとして説明する。
初期の教義では、全知全能の神アフラ・マズダーに従う
スプンタ・マンユら6人の善神アムシャ・スプンタが、この世の善なるものを創造し、アフラ・マズダーに背くアンラ・マンユら6人の悪神達が、この世の悪しきものを創造したという世界観を持つ。
そして人間は、自由意志によって、善か悪かを選択し、どちらかの陣営に付くかを決めねばならない。
ここでアフラ・マズダーは、世界の法として 善の正当性・勝利を保証する存在とされる。

中世以降の教義では、アフラ・マズダーはアムシャ・スプンタの筆頭スプンタ・マンユと同一視されて善神オフルマズドと呼ばれ、悪神アーリマン(アンラ・マンユの中世ペルシャ語形)と戦うという世界観となる。
ここで善神と悪神とが同格の存在となってしまったため、 最終的には、善悪を超越した絶対神ズルワーン(時間)を定立するズルワーン教へと発展する。

ペルシャを中心に広まっていたが、イスラム教の台頭とともにすたれて行った。一部がイスラム教への改宗を免れて亡命している。

イランのゾロアスター教

非常に小数のゾロアスター教徒がいるらしい。(詳細は不明)。

現在でも、ゾロアスター教の寺院の遺跡が残っている。

インドのゾロアスター教

ゾロアスター教を守った人々はインドに退避しており、現在もゾロアスター教者が見つけられる。現在、インドの都市ムンバイ(旧称ボンベイ)にゾロアスター教の中心地があり、開祖のザラスシュトラが点火したと伝えられる炎が消えることなく燃え続けている。

インドでは、ペルシャ人を意味するパルシーと呼ばれ、数としては少ないがパルシーには非常な裕福な層に属する人や政治的な影響力をもった人々の割合が多い。ちなみに、インドの二大財閥のひとつであるタタは、パルシーの財閥である。

歴史

1100年頃に、イランから移住した。 4つの船に乗ってイランから、インドのグジャラート州にたどり着いた。船の大きさや乗っていた人の数などの詳細は伝えられていないらしい。このとき、イランからザラスシュトラのともしたといわれる火が運ばれた。

パルシーの共同体に伝わる話では、グジャラートの現地のマハラジャとの間に次の様なやりとりがあったと言われている。

パルシーの代表がマハラジャに定住の希望を伝えるが、マハラジャは「あなた方のための場所は残っていない」と伝える。代表はコップにいっぱいのミルクを希望する。ミルクをコップにあふれる程注いだあと、代表はそこにスプーン一杯の砂糖をミルクに溶かしこんで見せる。コップからは一滴のミルクもこぼすことはなかった。そうして言った「このように私達がこの地に溶けこんで、地域を甘くすることが出来ます」。
この話に感銘したマハラジャはゾロアスター教の布教を行わないことを条件とともに定住を許すことになる。
ゾロアスター教徒は、ゾロアスター教の父を持つものだけという条件である。女性を嫁がせてゾロアスター教徒を増やすことはできない。

パルシーの一団はグジャラート内でぞぼくな農民としての暮らしをはじめることになる。

イギリスがインドに進出した後に、理由は知られていないが、イギリス人がパルシーのサポートをはじめることになる。理由として考えられているのは、インド国内でパルシーとその他の勢力の間に闘争を作り出すこと。パルシーがインドで混血していないのでヨーロッパ人に近い外見をもつのでパルシーをイギリス人とインド人の間に置いて、パルシーに命令する地位を持たせることなど。また、混血していないアーリア人である事など。

更に、東インド会社によりパルシーの位置は高められて、ほとんどのパルシーはグジャラートからボンベイ(現在のムンバイ)に移住する。主に貿易によってパルシーは財力をつけて行くことになる。伝わる話によれば、イギリス人がアヘンの貿易により中国から追放されたあと、イギリス人のサポートの元にパルシーが阿片の貿易を行っていた。

この結果、インドの独立時にはパルシーは強い経済力と、支配的な地位や人々の上に立つためのノウハウを身につけていた。

現状

小数派の民族として生き残るために、パルシーは共同体ともいえるネットワークを作り出し、お互いに協力している。 イラクから持ち運ばれた火の燃えるパルシーの寺院はムンバイとプネーにいくつかあり、異教者の入場は認められない。パルシー・コミュニティの会員制クラブとも考える人もいる。

このような経緯で現在のパルシーは裕福な層が多い。また、イギリス人にサポートされていたため、教育や文化度が高い。

現在、18000人程のパルシーがインド国内にいるといわれるが、数は減少する傾向にある。理由は、現在もパルシーはグジャラートのマハラジャとの約束を守っていることにある。父親からだけゾロアスター教を受け継ぐことができる。

パルシーは文化度が高いため、結婚や子供の数が欧米や日本の様な傾向になっている。一人かせいぜい二人の子供しか作らず、場合によっては一生を独身のまま子供を作らない男性もいる。この結果、年々パルシーの数は減って行っている。数世代前までは、子供は5人程度もつのが一般的であった。

ちなみに、タタ財閥の相続が行われた際に、タタの名字をもつ相続者は一人しかいなかったといわれている。

なお、パルシーに伝わる話によると、ザラスシュトラは個人であったという説と、ザラスシュトラは相続する地位の名前であったという二つの説がある。後者の場合、現在ザラスシュトラと呼ばれている個人は、この地位を最後に相続した個人であるとの説である。

なお、パルシーの共同体には、ゾロアスター教の前身であるミトラ教との関係については知られていないようである。

神聖なをもち、一般に火を神聖視する傾向があるが、火は精神性の象徴に過ぎないと考える人が多い。

なお、教義ではタバコは神聖な火に対するぼうとくとされ、タバコを吸わないのが一般的である。

肉体を火葬にしないのも、火を神聖視する結縁である。一般に鳥葬にされるが、現在ハゲタカ?の数が減っているため、薬品で時間をかけて処理されている。

偶像を崇拝する習慣はない。火だけが崇拝される。寺院にはザラスシュトラの絵と羽根を広げた鷹?のシンボルが飾られている。

インド二代目首相のインディラ・ガンジーは、初代首相ジャワハルラール・ネルーの娘でありヒンドゥー教徒であるが、パルシー教徒を夫にもつ。ガンジーの家族名を持つパルシー教徒も多い。なお、ガンジーの家族名はグジャラート出身者に多い名前で必ずしもパルシーだけの家族名ではない。

ドイツのゾロアスター教

村の一つが全てゾロアスター教徒により構成されている場所がある。(村の名前は確認出来ませんでした)。彼らはドイツでマズダーと呼ばれているらしい。

カナダ・トロントのゾロアスター教

詳細は不明。ゾロアスター教のコミュニティがあることが知られている。

日本におけるゾロアスター教

日本にもゾロアスター教は伝えられており、明確に分かるのは新義真言宗にその作法が伝承され残っている。

中国におけるゾロアスター教

現在は存在しないと思われるが、インドのゾロアスター教徒が中国と貿易をしていた際に、インドに滞在し寺院を持ちインドの寺院から火を持ちこんでいた。

外部へのリンク





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