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「アドバルーン」というのは、広告を意味する ad と、気球を指す balloon を組み合わせて作った和製英語である。
歴史
日本では1913年に化粧品会社などが使用したのが最初とされる。当初は広告気球と呼ばれていたが、第1次の隆盛期を迎えるに従いアドバルーンの語が広く定着した。しかし第2次世界大戦になると、兵器としても使用可能なことから民間での利用には制限がつくようになり、やがて禁止された。
戦後しばらくはGHQにより禁止されていたが、講和条約以降解禁、昭和30~40年代には大量に用いられ、第2次の隆盛期となった。
最近の都市部では超高層ビルの林立により宣伝効果が失われてしまったため、ほとんど見ることがなくなった。使用されている場所は、イベント会場や都市郊外などである。
また、広告宣伝手段の多様化・発達により、相対的にコストパフォーマンスが低下してきたことも指摘されている。
フィクションの世界では、江戸川乱歩の生み出した怪人二十面相が、ビルの一隅に追いつめられた状況からアドバルーンを利用して脱出する、などといった使い方がなされた。これにはこの小説が書かれた時代の都市風景が密接に関係している点を指摘できるであろう。
広告以外への利用
近年では広告利用が減少しているが、高架電線の設置・保守点検作業や、気象観測に使用される気球は、同系列の技術を使用している。
政治的に微妙な話題について世論の動向を見るために発言をすることをアドバルーンを上げるや観測気球を上げるなどと言ったりする。政治家がこのような発言をする場合、多くは匿名で行なわれ、以後の政治方針の参考とする。