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ストラトキャスター

ストラトキャスターは、フェンダー社のレオ・フェンダーが、テレキャスターで培ったアイデアをさらに発展させて作り上げたギター

Table of contents
1 特徴
2 サウンド
3 歴史

特徴

大量生産を可能にするため、さらに徹底した工程の簡略化が行われている。まずボディとネックを別々に仕上げボルトで固定するという点はテレキャスターと共通だが、さらにボディ表面を覆う大きなピックガードがミソ。このピックガード裏面にピックアップ、ボリューム、トーン・コントロールなどの配線を施している。このためボディ、ネック、配線を別工程とすることが出来た。

さらに高音部が弾きやすいようにボディを大きく削るダブル・カッタウェイ、ギターを持ったときに腰や肘のあたる部分を削るなど、操作性も向上している。

ピックアップはシングルコイルを三つ(リア、センター、フロント)搭載していて、スイッチで切り替えることが出来る。ツマミは三つ、ピックアップに近い方からマスター・ヴォリューム、センター・トーン、フロント・トーンとなっていて、リア・ピックアップにはトーン・コントロールがない。

もっとも特徴的なのが弦をボディ上に固定するためのブリッジ部分。ストラトキャスターではこのブリッジを可動式にし、弦の張力とボディ裏の3本のスプリングとでバランスをとるようになっている。ブリッジにはアームが付いていて、これを操作することにより弦の張力を変え、音程をコントロールできるようになっている。同じようなトレモロ・アームはすでにビグスビーなどによって開発されていたが、フェンダー・ストラトキャスターに搭載されたこのシンクロナイズド・トレモロはその構造の単純さ、さらに音程の可変幅の大きさなどで群を抜いていた。

サウンド

テレキャスターに比べるとやや軽めの音といった印象である。もちろんフェンダーのシングルコイルの音なのであるが、ボディ上部にピックアップや配線を収納するために大きくボディが削られ、さらにボディ裏に貼られたスプリングの影響か、ややセミ・アコースティックに近いような音である。

三つあるピックアップは、リアは高音強調、フロントは逆に低音の効いた甘い音、センターはその中間……といったようにどれも特徴のある音だが、ピックアップセレクターをリア・センターあるいはセンター・フロントの中間で止めて音をミックスさせる、いわゆるハーフトーンも特徴的。ピックアップの位相の違いにより、低音部のまったくない、ガラスの弾けるような繊細なトーンである。

パワーは不足気味だが、大音量のアンプと組み合わせることによりハードロックでも十分通用する。

歴史

ストラトキャスターを有名にしたのは、やはりジミ・ヘンドリックスの存在だろう。

それまでハンク・マーヴィンなども使用していたが、マーシャルアンプと組み合わせることによる大音量ディストーション・サウンド、そしてシンクロナイズド・トレモロを120%生かした変幻自在の演奏は印象的である。ジミ・ヘンドリックスが使っていたのを倣ってエリック・クラプトンジェフ・ベックもストラトを使用するようになる。

エリック・クラプトンによるストラトの演奏はジミ・ヘンドリックスとはかなり対照的である。あまり音を歪ませずギターの生音を生かしたサウンド、さらにクラプトンはトレモロをまったく使わず(ブリッジを固定している)、リア・センターのハーフトーンによる繊細な音を聞かせている。

ジミ・ヘンドリックスのストラト・プレイを継承する形なのがディープ・パープル、レインボーのギタリスト、リッチー・ブラックモア。彼はストラトの唯一の弱点とも言えるパワーの不足を、高出力のピックアップに交換することにより、ハードロックにも十分通用することを証明して見せた。 80年代にはストラトをさらに発展させたようなシャーベル、ジャクソンなどのギターが流行したが、イングヴェイ・マルムスティーンをはじめとするネオ・クラシカル派のヘヴィ・メタル・ギタリストが好んで使用したことでストラトキャスター人気が再燃し、特に50年代、60年代のモデルは数百万(円/ドル)で取引されている。





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