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フィルム・ノワール (Film noir) とは、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画の総称である。
1946年、フランスの映画評論家ニノ・フランクが、アメリカで第二次世界大戦中に製作された『マルタの鷹』『飾窓の女』などの犯罪映画の一群を指して、この呼称を与えたのが起源と言われる。以後フランスの映画評論界において用語として定着し、後にはアメリカにも逆移入された。
フランス語であるため、ジャン=ピエール・メルヴィルやジョゼ・ジョヴァンニらの作ったフランス製ギャング映画がフィルム・ノワールとされがちだが、もともとは、ハリウッドで製作された犯罪映画を指し、『マルタの鷹』(監督:ジョン・ヒューストン、主演:ハンフリー・ボガート)をそのはしりとする。
更に厳密な定義では、1941年製作の『マルタの鷹』から、1958年製作の『黒い罠』(監督:オーソン・ウェルズ、主演:チャールトン・ヘストン)に至る時期の作品群を指すものとされる。
もっとも、1932年の『暗黒街の顔役』(監督:ハワード・ホークス、主演:ポール・ムニ)の、当時のギャング映画としても突出した凶暴性を、フィルム・ノワールの源流と考える見方もある。
このような、従来の通念に比してインモラルな作品群が続出した背景には、第二次世界大戦と冷戦期の不安な世相が在るとされる。
犯罪に題材を得ていれば総てノワールと呼ぶわけではない。ジェームズ・キャグニーやエドワード・G・ロビンソンらが主演した1930年代のギャング映画一般を、フィルム・ノワールとは呼ばない。
ノワールの特徴は主として、男を堕落させる「運命の女(=ファム・ファタール)」が登場し、ロー・キー(暗いトーン)で撮影され、行き場のない閉塞感が作品全体を覆っている。
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以下に「フィルム・ノワールの代表例」とされる事の多い作品を挙げるが、主演女優の多くははっきりとした悪女役であり、そうでない場合でも、結果的に主人公の男を破滅させる原因を作ることの多い役柄である。
また以下の作品に関係する多くの監督・俳優は、フィルム・ノワール的な作品・役柄を得意とし、この種の作品に秀作を残している。
起源と定義
フィルム・ノワールの特徴
フィルム・ノワールの代表的作品