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イマヌエル・カント(Immanuel Kant, 1724年4月22日 - 1804年2月12日)はドイツの哲学者である。近代において最も影響力の大きな哲学者のひとりであると考えられている。
東プロイセンの都市ケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)出身、その町から生涯、外に出たのは数回のみであった。
| Table of contents |
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2 思想 |
主要著作
思想
一般にカントの思想はその三つの批判の書にちなんで批判哲学と呼ばれる。しかしカント自身はみずからの批判書を哲学と呼ばれるのを好まなかった。カントによれば批判は哲学のための準備・予備学であり、批判の上に真の形而上学としての哲学が築かれるべきなのである。ドイツ観念論はカントのこの要求に応えようとした試みであるが、カントはこれをあまり好意的には評価しなかった。またドイツ観念論の側でもカントを高く評価しながら、物自体と経験を分離したことについてカントを不徹底とも評価し、いわばカントを克服しようとしたのである。
カントの思想は以下の三つの時期に区分される。
カントによれば、人間の認識能力には、感性に純粋直観である空間および時間、悟性に因果性などの 12 種の純粋悟性概念(別名をカテゴリー、範疇)の二種の認識形式がアプリオリに備わっている。人間理性は、その二種の形式に従ってのみ物事を認識する。この認識が物の経験である。他方、この形式に適合しない理性理念は原理的に人間には認識できない概念とされる。神あるいは超越者がその代表例であり、これをカントは物自体(Ding an sich)と呼ぶ。(「純粋理性批判」)
超越者がアプリオリな認識能力にとってたんに思惟の対象であることを指摘したカントは、理性が超越者とかかわる別の方法、すなわち実践理性による超越者の要請(Anspruch)を「実践理性批判」において考察する。この書はカント道徳論の基礎であり、物自体はここで定言命法「自らなされたくないことを他者になすなかれ(sollen)」として格率として定式化される。すなわち理論理性に対して物自体である神は、実践理性にとっては人間理性の自由であり、その根拠として神・不死などの観念が要請されるのである。なお定言命法は当為あるいは「自由の格率」とも呼ばれる。
最後にカントは狭義の理性ではないが、人間の認識能力のひとつ判断力について考察を加え、その一種である反省的判断力を「現実をあるカテゴリーの下に包摂する能力」と定式化し、これを美的(直感的)判断力と目的論的判断力の二種に分けて考察を加えた。これが『判断力批判』である。この書は、その後展開される実践論、美学などの基礎として評価されている。またハンナ・アレント以降、判断力批判を政治哲学として読む読み方が提示され、現代哲学においてカントの占める位置は極めて重要であるといえよう。
批判期以降のカント(後批判期)は、ふたたび宗教・倫理学への関心を増した。とくにフランス革命にカントは重大な衝撃を受け、関心をもってその推移を見守っていた。後期著作の道徳論や人間論にはその知見が投影されている。