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トーマス・ビーチャム(Sir Thomas Beecham,1879年4月27日-1961年3月8日)はイギリスの指揮者。ビーチャム製薬の御曹司として裕福な家庭に生まれ、音楽の専門的教育は受けずに指揮者になった。莫大な財産を惜しげも無く投じてロンドンに数々のオーケストラを作り、またオペラの上演も数多く組織して、イギリス音楽界に多大なる貢献をした。
モーツァルトを愛し、得意としたほか、ポピュラーな名曲でも常に生き生きとした演奏をして、聴衆を大いに喜ばせた。また、ディーリアスの詩情あふれる音楽を高く評価し、数多く演奏してイギリスのコンサート・プログラムに定着させた。さらにジャン・シベリウスのよき紹介者でもあった。
ビーチャムは機智にとんだ人柄でも有名だった。ドイツの大作曲家のいわゆる「3大B」(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)のことを、少々意地悪に、音楽史上の「3大退屈男」と呼んだ(実はベートーヴェンはしばしば演奏していた)ことは良く知られている。