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冷戦が終結し、このような時代がくると想像された時期があったが幻想であったようである。
アメリカの存在は、世界にとって安定要因となるよりも、不安定要因となっていることが多い。
かってのローマ帝国のように自己の支配下の地域に「平和」をもたらすことを帝国の使命と考える態度は、現在のアメリカにはないためである。 むしろ、アメリカは卓越した軍事力を活用して、国益の増進を図らんとすることが根底の動機にある。 この場合の国益とは石油等をはじめとする物質的な場合と、「民主主義」「自由主義」などの理念を広げる観念的な場合がある。 後者の場合には、相手に妥協する余地はほとんどなく危険である。