ポール・マッカートニー (Paul McCartney, 1942年6月18日 - )は、イギリスのリヴァプールに生まれた音楽家・ミュージシャンで、ビートルズの中心メンバーの一人。覚えやすく美しいメロディの楽曲を数多くバンドに提供した。特にビートルズ後期のヒット曲の多くは、彼の手によるものである。ベースギターの他に、アコースティックギターやキーボードやドラムもプレイするマルチプレイヤーでもある。(ビートルズ解散後のソロ作品などでも一部スタジオ作品では弾いてはいたが、)1989年のツアーでエレキギターのソロプレイを披露して以降、スタジオ、ステージ問わず、エレキギターでのソロプレイも(ビートルズ時代のスタジオ録音作品以来)積極的にするようになった。
ウイングス
ビートルズ解散直後はソロ活動をしていたが、1971年後半に、妻のリンダ・マッカートニーや、かつてムーディー・ブルースにも在籍していたデニー・レーンらと共(後のメンバーは流動的)に、「ウイングス」という新しいバンドを結成した。常にビートルズと比べられるというプレッシャーにさらされ、メンバーチェンジを繰り返しながらも、20曲以上をヒットチャートのTop10に送り込んだ。
1980年のジョン・レノンの死をきっかけにウイングスが解散した後はソロに転じたが、その後も精力的に音楽活動を続けている。
追記
新作に合わせてのプロモーションビデオは、ビートルズ解散後1970年代から一貫して作られたが、前述のジョンの死後は、主に1980年代半ばに集中したテレビ番組での1~3曲程度のスタジオライヴ演奏を中心に行われた程度だった。実際には1985年のライヴエイド、1986年のプリンストラスト出演をきっかけにして、再度ステージ活動に対する欲求が高まり、それを契機としてテレビ番組での生演奏も増え、1989年からライヴツアーを再開した。かつての状態に近いバンド形式をとったが、「ウイングス」の名を使うことはなかった。本人は、「2002年から2003年にかけてのツアーを以って、大々的なライヴ活動はしない」と宣言したが、エリック・クラプトンやデビッド・カバーデイル、オジー・オズボーンらにみられるように、ミュージシャンによる、こういった将来への発言についての確証は不明。
ディスコグラフィ
オリジナルアルバム
- McCartney(1970)
- RAM(1971)(厳密には「ポール&リンダ」名義)
(以下、「ウイングス」名義)
- Wild Life(1971)
- Red Rose Speedway(1973)
- Band On The Run (1973)
- Venus And Mars(1975)
- Wings At Speed Of Sound(1976)
- London Town(1977)
- Back To The Egg(1979)
(以降、基本的にポールのソロ名義)
- McCartney II(1980)
- Tug Of War (1982)
- Pipes Of Peace (1983)
- Give My Regard To Broad Street (1984)
- Press To Play (1986)
- Back In The USSR (1988)
- Flowers In The Dirt (1989)
- Off The Ground (1993)
- Flaming Pie (1997)
- Run Devil Run (1999)
- Driving Rain (2001)
ライヴ盤および編集盤
- Wings Over America (1976)(アナログ・レコード3枚組、CD2枚組)
- Wings Greatest(1977)
(以上、「ウイングス」)
- All The Best !(1987)(「ウイングス」、「ポールのソロ」混在)
- Tripping The Live Fantastic(1990)(CD2枚組)
- Official Bootleg(1991)
- Paul Is Live(1993)
- Wingspan(2001)(2枚組。「ウイングス」、「ポールのソロ」混在)
- Back In The US (2002)(2枚組)
- Back In The World (2003)(2枚組。上記作とは一部曲目の入替・追加有)
ビデオグラフィ
- Give My Regard To Broad Street (198?) : VHS & LD
- Put It There (1989) : VHS & LD
- Get Back (1990) : VHS & LD
- Going Home (199?) : VHS & LD
- Rockshow (199?) : VHS & LD(「ウイングス」)
- Paul Is Live (1994) : VHS & LD
- In The World Tonight (1997) : VHS & LD
- Live At Cavern (2000) : DVD
- Wingspan (2002) : DVD(「ウイングス」&「ポールのソロ」)
- Back In The US (2002) : DVD
ヒストリー
- 1969 写真家のリンダ・イーストマンと結婚
- 1970 ファーストソロアルバム発表に合わせ、ビートルズ脱退を表明
- 1971 ウイングス結成
- 1972 ビートルズ末期に実現できなかった、予告なしに行う抜き打ちライヴを敢行(イギリス国内ツアー)
- 1973 ヨーロッパツアー
- 1975 初のワールドツアーを行い、大成功を収める
- 1979 イギリスツアー
- 1979 カンボジア難民救済コンサート主催
- 1980 大麻の不法所持で逮捕、ウイングスの日本公演が中止に
- 1980 ジョン・レノンが銃殺される
- 1981 ウイングス解散
- 1989-90 13年ぶりのワールドツアーに出る
- 1990?ラジオ番組「ウーブ・ジューブ」で長期出演。自らの貴重音源を含めオン・エアー
- 1991 MTVUnpluggedに出演
- 1993 ニュー・ワールドツアー
- 1995 アンソロジープロジェクトの一貫として、ビートルズの新曲を発表
- 1998 妻リンダ・マッカートニー、乳癌で死去
- 2000 ヘザー・ミルズと再婚
- 2001 Concert For New York Cityに出演
- 2002-03 ワールドツアー
- 母国イギリスにおいて、ナイトの称号が授与される