内容
本作品は、並外れたスケールと領域の作品である。指揮者のペース配分にも依存するが、全体の演奏時間は約15時間ほどであり、4夜に渡って演奏される。最も短い『ラインの黄金』は約2.5時間ほどであり、最も長い『神々のたそがれ』は最長6時間ほどかかる。
物語のスケールと領域は叙事詩である。それは、全世界の支配が可能となる、魔法の指輪をめぐる、神、英雄、神話上のいくつかの生物の戦いの物語である。神代の終わりまでの、最終的な大洪水まで、ドラマと陰謀は、三世代にわたって続く。
本作品の音楽は、重厚で裕福な感触があり、サイクルが進むに連れて複雑になっていく。
- 序夜 楽劇『ラインの黄金』(Das Rheingold)
- 第一場 - ライン川の水底。三人のラインの乙女が泳いでいると、そこにアルベリッヒが現れる。ラインの黄金が世界を支配する力を持つと聞いた彼は、それを強奪する。
- 第二場 - ヴォータンはフライアを報酬にして、巨人族に居城ヴァルハラを建設させる。城は完成したものの、フライアは巨人族に身を捧げることを拒否する。ローゲはラインの黄金を身代とすることを提案し、ヴォータンとともに地下のニーベルング族の国へ向かう。
- 第三場 - アルベリッヒがラインの黄金で作られた指輪の力でニーベルング族を支配している。ローゲは策略と弁舌でアルベリッヒを捕縛する。
- 第四場 - 地上に引き立てられたアルベリッヒから、ヴォータンは自由の代償としてラインの黄金を奪取する。アルベリッヒは指輪に死の呪いをかける。エルダが現れ警告を発するが、ヴォータンは聞き入れない。指輪を手に入れた巨人たちは、財宝を巡って争いを起こしファフナーがファゾルトを殺してしまう。神々は呪いに恐れおののくが、一転して虹の橋を渡りヴァルハラに入場する。剣の動機が高らかに奏され英雄の登場を暗示する一方、ラインからは黄金を奪われた乙女の嘆きが聞こえる。
- 第一夜 楽劇『ワルキューレ』(Die Walküre)
- 第一幕 - 嵐の夜、フンディングの館にジークムントがあらわれる。彼とフンディングの妻、ジークリンデはお互いに惹かれあう。やがてフンディングが帰宅し、フンディングが一族の敵であることとジークリンデが生き別れの妹であることを知る。
- 第二幕
- 第三幕
- 第二夜 楽劇『ジークフリート』(Siegfried)
- 第三夜 楽劇『神々の黄昏』(Götterdämmerung)