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パゾリーニが監督・脚本を手がけた。原題 "Edipo Re"(「オイディプス王」)から分かるように、ソフォクレスの悲劇「オイディプス王」を下敷きにしている。(「アポロンの地獄」という邦題が付いているが、そもそもこの映画(または悲劇)でアポロンに関係するのはデルフォイ神殿における神託のみであるから、我々の理解を妨げるだけの愚題としか言いようがない)
冒頭と終幕を除いて、オイディプス王の物語が映画化されているが、その特徴は「奇跡の丘」で提示された、厳しい自然主義である。ソフォクレス作品が王となったオイディプスを時の中心とし、次々となされる証言や告白によって、過去が次第に暴かれて行く形をとるのに対し、こちらのパゾリーニ作品では、全場面が過去から未来へ、歴史的順序に従って展開される。その点では、ソフォクレスのようなプロットの有機的な構築性に欠ける。