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しかしながら実際はスイス南東部にあるグラウビュンデン州のアルプス北山麓の渓谷地などきわめて限られた土地でしか使用されておらず、その使用人口は3万人強といわれスイス人口の0.5%にも満たない。 2010年ごろには絶滅の危機にあるといわれるこの言語をスイス連邦は現在さまざまな策で保存を試みている。
言語の響きはイタリア語にほど近いが、イタリア語ほど母音過多ではなく、語彙などの分布はフランス語に共通する。最も地理的に近いドイツ語は、ゲルマン語族と祖語が全く異なるにもかかわらず、この言語に大きな影響を及ぼしている。
ロマンシュ語が最終的に標準化されたのは1982年とかなり最近になってからのことで、その際に正書法の見直しが行われ、それまで使用されてきたいわゆる「奇妙な」繰り字(tgなど)から、よりヨーロッパ諸言語の繰り字方法に近い正書法が確立された。
ロマンシュ語と親類関係にある同じレト・ロマンス言語群に属する言語で、現在も使用されているものに、北イタリアのドロミテ山岳地帯で話されているラディン語、及び、イタリア北東部のスロベニアと国境を接するフリウリ・ベネツィア州で離されているフリウリ語がある。後者は50万人の話者を持ち、レト・ロマンシュ言語群では最大であるが、ロマンシュ語のような公用語の地位は獲得していない。