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ロマン派音楽は、ロマン主義の精神によって古典派音楽を発展させていった、ほぼ19世紀のヨーロッパを中心とする音楽を指す。
音楽の形式としては、古典派により完成された形式を下敷きとし、より主観的・感情的、あるいは民族主義的な要素を織り込んでいったものであり、表現手法は多岐にわたる。
最初に、ロマン派音楽の道を開いたのは、ヴェーバー、シューベルト等であり、メンデルスゾーン、シューマン、ショパン、ベルリオーズらが、後に続いた。 彼らの多くは、交響曲、協奏曲等の管弦楽を主な表現手段とする作曲家だが、同時に、歌曲、ピアノ曲においても特徴的な作品が作られている。
ロマン派音楽は、19世紀の半ばを区切りとして前期と後期に分けられ、特に後者は後期ロマン派としてまとめられることが多い。 後期ロマン派の音楽の特色としては、リストによって創始された交響詩と、民族主義に基づいた国民楽派の音楽、それとブルックナー、ヴァーグナー、マーラーに代表される大規模に発展した交響曲・楽劇があげられる。
ロマン派的発展の最終段階では、マーラーのようにロマン派の枠をはみ出して、内面吐露を志すような表現主義的形態に突き進んでいった。世紀末から20世紀初頭にかけてマーラーの亜流のような巨大な規模の曲をつくるものも現れたが、次第に時代の精神とは乖離し、省みられることもなくなっていた。
ロマン派が開拓した技法面を色彩豊かに発展させる方向へと生まれたのが、印象派である。 終末期のロマン派の持つ重苦しさから解放された印象派の音楽に、次第に聴衆の支持が集まっていった。
さらに世紀末以降は、西洋音楽と黒人音楽の融合により、新しく生まれたジャズ等を初めとする新世代の音楽に聴衆の側の関心が集まり、ロマン派音楽は次第に居場所を失っていった。
次いでクラシックの作曲家の側の動きからも、それまでの音楽形式(調性感)を否定する現代音楽が出現したことによって、ロマン派音楽の時代は完全に終焉を迎えた。
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