富山地方鉄道(とやまちほうてつどう)は、富山県東部を中心に鉄道路線およびバス路線を運営する中小私鉄。富山県では地鉄(ちてつ)と略して呼ばれる。本社所在地は富山市桜町1丁目1番36号。
歴史
1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、1930年設立の富山電気鉄道を母体に富山県内の全ての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して設立された。合併に参加した鉄道会社は以下の6社であった(駅名は現在のもの)。
- 富山電気鉄道(本線 電鉄富山~電鉄黒部間・立山線 寺田~岩峅寺間)
- 加越鉄道(加越線)
- 富山県営鉄道(上滝線、立山線 岩峅寺~立山間)
- 黒部鉄道(本線 電鉄黒部~宇奈月温泉間)
- 越中鉄道(射水線)
- 富山市営軌道(富山市内軌道線)
それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。
- 立山鉄道(立山線 五百石~岩峅寺間)
- 富南鉄道(不二越線)
- 富岩鉄道(富岩線)
この発展過程では、富山電気鉄道の卓越した経営者であった佐伯宗義(のち富山地方鉄道会長)が大きな働きを行っている。富山電気鉄道は富山県の「一市街地化」という構想の下に設立されたものであり、結果的には戦時統合という形でそれがほぼ実現することになった。
1950年に、加越能三国(富山県・石川県)を結ぶ鉄道を作る計画を遂行するために加越能鉄道を設立し(後に新線計画は中止された)、富山県西部の鉄道・バス事業を譲渡した。
鉄道
現有路線
市内軌道線以外の鉄道線はいづれも電鉄富山駅発着で、以下の3系統になっている。
- 電鉄富山駅~宇奈月温泉駅(本線)
- 電鉄富山駅~立山駅(本線・立山線)
- 電鉄富山駅~岩峅寺駅(本線・不二越線・上滝線)
普通列車・急行列車のほか、電鉄富山駅~宇奈月温泉駅の「特急うなづき」、宇奈月温泉駅~寺田駅~立山駅の「アルペン特急」が走る。特急列車に乗車の際は特急料金が必要となる。
譲渡・廃止路線
- 富岩線(国有化され富山港線に)
- 加越線(加越能鉄道に譲渡の後廃止)
- 高岡軌道線(加越能鉄道に譲渡し現在は万葉線)
- 笹津線(廃止)
- 射水線(廃止。六渡寺~越ノ潟間は加越能鉄道に譲渡し現在は万葉線)
未成線
- 海岸線(富山~岩瀬浜~中滑川)
- 速星線(新富山~速星)
バス
富山県東部のほぼ全域で路線バスを運行させている。また、貸切バス事業も行っている。
主な関連会社
- 加越能鉄道
- 立山開発鉄道
- 立山黒部貫光
- 立山貫光ターミナル
- 富山地鉄建設
- 富山地鉄サービス
- 富山地鉄タクシー
- 富山地鉄観光トラベル
- 富山地鉄ホテル
- 黒部観光開発
外部リンク
参考文献
- 写真でつづる富山地方鉄道50年の歩み(富山地方鉄道、1979年)