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原核生物

細胞にを持たない(原核細胞から構成される)生物のことを原核生物という。

リボソームRNAをもとにした系統解析では、生物界を分ける最も大きな分類は真正細菌古細菌真核生物の3つであることが示され、また古細菌の方が真核生物に近いことがわかった。 このことは原核生物は大きく異なった二つの系統からなり、加えて生物界を真核生物と原核生物に二分する分類が必ずしも実際の系統関係を反映しているとは限らないことを意味する。 ラン藻大腸菌は真正細菌であり、古細菌には海底火山の熱水鉱床付近に生息する好熱菌、死海などの高塩濃度の環境に住む高度好塩菌、ウシの胃などに存在するメタン菌がある。

原核生物は下等な生物であるという認識が広まっているが、多様な生物種が存在を脅かす現環境下で生き延び、非常に早い増殖を可能にするために無駄を省いた体制をもつ現生原核生物は、高度に特殊化しており原始的な生物とは大きく異なっていると想像されている。

由来

Prokaryote(原核細胞)の由来は、ギリシャ語の"karyon"で、その意味するところは木の実の核である。そしてそれに「未(pro-)」を付けたものがこれである。真核細胞(Eukaryote)は、「真」や「本当の」を意味する"eu"をそれに付けたものである。

真核生物との差異

  1. 細胞内単位膜系(小胞体、核膜、葉緑体、ミトコンドリア、ゴルジ体、リソソーム)が存在しないこと。唯一の例外としてラン藻のチラコイドがある。
  2. 染色体数は原則として一つである(ただしE. coli O157など例外あり)。
  3. ヒストンを含むクロマチン構造が存在せず(ただし、古細菌はヒストン様タンパクを持つ)、染色体は細胞膜に付着している。
  4. 有糸分裂を行わない。
  5. リボソームが70Sである。
  6. 微小管を持たない。
  7. 細胞壁にペプチドグリカンを持つ(ただし、古細菌は別の構造を持つ)。
  8. エンドサイトーシスを行わない。
  9. 細胞質流動を行わない。

真核生物と原核生物を分けるもっとも顕著な特徴は1.の『単位膜系による細胞内部の区画が存在しない』ことである。唯一の例外がラン藻のチラコイドだが、細胞小器官として独立しているわけではなく膜が散在している。




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