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Adobe InDesign

Adobe InDesign(アドビ インデザイン)は、アドビシステムズが販売するDTPソフトウェアである。

アドビシステムズはAdobe PageMakerというDTPソフトを以前より販売していたが、このソフトではデファクトスタンダードとして君臨するQuark XPressの牙城を崩すことができなかった。その状況を変えるため、またPageMakerでは対応しきれないニーズに応えるため、自社製品であるAdobe IllustratorAdobe Photoshopとの強力な連携性を持つInDesignを新たに開発し、投入した。

ライバルであるQuarkXPressのMac OS X対応が遅れる中、OS XおよびOpenTypeフォントに完全対応し、高度な組版能力とデザインの自由度を兼ね備えたInDesignは大いに話題となり、シェアを獲得した。

2004年01月現在、それまでの最新バージョン「2.0」に続いて「InDesignCS」という製品となっている。これはAdobe Creative Suiteという、複数のアプリケーションを連携させた協調動作製品の一部である。

アドビシステムズはPageMakerをやめてInDesignに移行したわけではなく、特徴に応じて使い分けていく、としている。なお、DTPの嚆矢となったPageMakerは元来Aldus社の製品であったが、同社との合併により、製品はアドビシステムズからリリースされることとなった。

米Adobe社では既存のPageMakerユーザ向けにPMDファイルからInDesign CSへのファイル変換機能やトレーニングソフトなどを含むAbobe InDesign CS PageMaker Editionという製品も発売している。

特徴

グラフィック処理能力はかなり強力。他のDTPソフトでは画像を入れる時にはeps形式やTIFF形式などでなければならないが、InDesignではIllustrotorやPhotoshopのネイティブデータをそのまま表示、出力することができる。

また、リンクだけでなく、それらのデータはドラッグ&ドロップ操作によってInDesignの中に取り込むことも可能。半透明の画像も扱うことができるや、ドロップシャドウ処理をした文字の再編集が容易な点などは、デザイナーの支持を集める要因となっている。

従来、デザイン性の高いレイアウトワークはIllustrotorなどで行われることが多かったが、Illustrotorはページ管理機能を持っていないため、手作業によるページ管理が必要となり、制作段階から製版段階に至るまで極めて煩雑かつミスを招く原因となっていた。そういったレイアウトワークをInDesignでおこなうことで、手間やミスを排除することができるとも期待されている。

また、単体で(Adobe Acrobatなしで)PDF出力が可能なため、オンラインパブリッシングに向けた取り組みの中で注目する動きもある。

が、その反面、多彩な機能を搭載したために動作が重くなってしまっている。2.0は1.0に比べてかなり軽快な動作を実現しているが、ユーザーからはさらなる高速化を望む声も多い。

日本語版

Adobe InDesign日本語版は、日本でのニーズに合わせて大規模な改修が行われており、「日本語ローカライズ製品」というよりも「日本市場用製品」といえる製品に仕上がっている。

このソフトはOpenTypeフォントの異体字切り替え機能を駆使することで多数の文字種に対応でき、また日本語組版で要求される(それも出版社によって異なる)複雑なルールに対処できるツールとして、従来のDTPソフト(主にQurak XPressを指す)や、写研などの電算写植システムからの乗り換えが起きている。

関連項目





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