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ドイツの哲学者アレクサンダー・バウムガルテンが1750年に『美学』(Aesthetica)を出版したことが、哲学の一領域として定式化される一つの契機であった。その淵源はプラトンにまで遡る。イマヌエル・カントの『判断力批判』、シェリングの『芸術の哲学』講義、ヘーゲルの『美学』講義などを経て、フィードラーの「上からの美学」批判を受け、現代に至る。現代美学において特筆すべきは、マルクス主義・実存主義・分析哲学・ポスト構造主義によるアプローチであろう。
日本語の「美学」は中江兆民による。日本の高等教育機関における美学教育の嚆矢は東京美術学校および東京大学におけるフェロノーサのヘーゲル美学を中心とした講義、森林太郎(森鴎外)による東京大学におけるE.v.ハルトマン美学ら当時の同時代ドイツ美学についての講演、およびケッベルによる東京大学での美学講義である。また京都においては京都工芸学校においてデザイン教育を中心とする西洋美学および美術史の教育がなされた。なお東京大学は独立の一講座として美学講座を開いた世界で最初の大学である。
日本における主要な美学関連学会としては美学会があり、雑誌『美学』(年四回)および欧文誌 Aesthetics (年一回)を発行している。毎年十月に行われる全国大会のほか、年五回関東および関西で研究発表会が開催される。なお2001年の国際美学会(4年おき開催)は日本で行われた。