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生物学

simple:Life science

生物学せいぶつがく)とは、生物生命現象、または生物圏を対象とする自然科学の一分野。狭義には基礎科学 (理学) の部分を指す。生命科学生物科学もほぼ同義に用いられるが、これらは広義の生物学を暗に意味している。扱う対象の大きさは、細胞内の一分子そのものの挙動 (一分子細胞生物学) から、環境を含めた生物間の相互作用 (生態学) まで。研究成果は医療や農業への応用的な側面をもつ一方で、近年は倫理的、社会的な影響も注目されている。

著明な生物学者については生物学者を、関連語句は生物学に関する記事の一覧を参照。

Table of contents
1 生物学の諸分野
2 生物学のなりたち
3 生物学の現在
4 より詳しく知りたい人に

生物学の諸分野

研究対象、研究手法によって分類される。以下に代表的な分野と、その主な研究内容やキーワードを挙げる。

より大きく分類すると、記載生物学、実験生物学、理論生物学になるが、これらの語はあまり用いられない。現代生物学の大半は実験生物学である。

生物学の分野一覧

50音順。

遺伝学 - ウイルス学 - 宇宙生物学 - ゲノミクス - 構造生物学 - 行動学 - 古生物学 - 細菌学 - 細胞生物学 - 神経生物学 - 時間生物学 - 集団遺伝学 - 植物学 - 進化生物学(進化論)- 進化発生生物学 - 数理生物学 - 生化学 - 生態学 - 生物物理学 - 生命史 - 生理学 - 電気生理学 - 動物学 - 内分泌生理学 - 脳科学 - 微生物学 - 分子遺伝学 - 分子生物学 - バイオインフォマティックス - バイオテクノロジー生物工学) - 発生学 - 発生生物学 - 発生遺伝学 - 分類学 (生物の分類) - 免疫学

関連分野

生物学のなりたち

生物学は、動植物や鉱物などを記載する博物学の一分野として始まり、リンネが二名法を用いた生物種の分類手法を確立した18世紀ごろに生物学として成立したとするのが一般的か。

1859年、「種の起源」でダーウィンの提案した進化という概念は現代生物学の全ての分野で前提となっているといってよい。また生物学以外の多くの分野にも影響をもたらした。

1866年メンデルによる遺伝の法則の発見を経て、20世紀初頭モーガンらはショウジョウバエを用いた研究により遺伝子の挙動を染色体と関連づけた。1952年、A.ハーシーとM.チェイスらにより遺伝物質がDNAであることが立証され、1953にワトソン、クリック、ウィルキンス、ポーリングらによってDNAの二重螺旋構造が発表された。これにより生物の共通性の理解を目指した流れが大きくなった。

また1944年に出版されたE.シュレーディンガーの「生命とは何か」は、多くの科学者に影響をあたえた。これに感銘を受けた物理学者・化学者がバクテリオファージを研究材料として生物学に参入することで分子生物学が急速に発展し、強力なツールとして諸分野で採用され、現在の潮流を形成している。

生物学の現在

方向性

還元主義から複雑系へ (自然科学を参照))。分子生物学周辺の分野では、一つの遺伝子・タンパク質の機能に注目していたこれまでの還元的なアプローチから、複雑な系そのものとしてうアプローチが隆盛している。具体的には、ゲノミクスやプロテオミクスといった研究分野が開拓され、ゲノムやプロテオーム、発現プロファイルなどのデータを効率良く網羅的に収集し、コンピュータによって解析するという手法がとられる (バイオインフォマティックスを参照)。これはある意味、生物学は博物学に立ち返っているとみることもできる (分子博物学)。

現代生物学が抱える諸問題

現代生物学はさまざまな倫理的な問題を抱えている。それらはゲノム情報、遺伝子操作、ES細胞、クローン技術など、生命の根幹に関わる技術・情報と共に人類 (ヒト) にもたらされた。これらの技術・情報は、臨床医療において人類に恩恵をもたらすが、差別や生命の軽視など深刻な社会問題を引き起こしうる (生命倫理)。

マクロのレベルでは、遺伝子操作によってられた遺伝子組み換え (GM) 作物 の環境への影響が懸念され、また環境破壊によって生物多様性が急速に失われて行くことに対する取り組みも必要とされている。

現代生物学およびそれに携わる人々は、純粋な科学的研究成果のみならず、このような倫理的側面に対しても熟考し議論を深め、社会的な説明責任を果たしてゆくことが求められている。

より詳しく知りたい人に

(日本十進分類法 (図書分類法の一)では、460 生物化学・一般生物学、470 植物学、480 動物学にあたる)




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