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細胞

細胞(さいぼう)は生物の基本的な構成単位である。細胞膜で囲まれ、細胞分裂によって増殖する。

Table of contents
1 細胞の構成要素
2 共通の能力
3 細胞の分類
4 細胞小器官
5 歴史

細胞の構成要素

何種類かの特殊な細胞を除けば、ほぼ全ての細胞は次のような共通の構成要素を持っている。

共通の能力

また、細胞には次のような共通の能力がある。
までに特殊化(分化)した細胞からなる多細胞生物まで、様々の形態がある。ヒトの体に至っては、220種類もの細胞組織から構成されている。

細胞の分類

細胞は主に、原核細胞と真核細胞の2種類に分類することができる。また、原核細胞から構成される生物を原核(細胞)生物と呼び、真核細胞から構成される生物を真核(細胞)生物と呼ぶ。原核細胞は構造が単純である。原核細胞は、単細胞生物や群体をなす生物に限定して見ることができる。科学的分類法である3ドメイン分類法に従えば、そのうちの古細菌真正細菌がこの原核生物に該当する。真核細胞は、その細胞膜の内側に細胞小器官を有する。単細胞の真核生物は非常に多様な種類があるが、群体や多細胞生物の種類も多い。(多細胞生物の中に含まれる界である動物界、植物界、真菌は全て真核細胞生物である。) なお、原核細胞を裸核細胞、真核細胞を被核細胞と呼ぶこともある。

原核細胞と真核細胞の特徴のまとめ

  原核細胞 真核細胞
典型的な生物 バクテリア 原生生物, 真菌, 植物, 動物
一般的な大きさ ~ 1-10 μm ~ 10-100 μm
細胞核の形態 核様体; はっきりとした核の境界は無い 二重膜で区切られたはっきりした核がある
DNA 環状 直線状で、ヒストンと結合している
細胞分裂時には染色体を形成する
RNA-/タンパク質-合成 細胞質中で行われる RNAの合成は核の中で、タンパク質の合成は細胞質で行われる
リボソーム 50S+30S 60S+40S
細胞質 構造はほとんどない 膜と細胞骨格によって高度に構造化されている
細胞の移動 フラジェリンから構成される鞭毛 チューブリンから構成される鞭毛と 繊毛
ミトコンドリア なし 1-数十個
葉緑体 なし 藻類植物にある
組織化 通常は単細胞 単細胞、群体から高度に分化した多細胞まで
細胞分裂 二分裂 (単純な分裂) 有糸分裂 (核分裂)
細胞質分裂 (細胞質の分裂)

原核細胞

真核細胞

  • 真核細胞の細胞質は原核細胞と違ってざらざらしていない。これはリボソームの主要な部分が小胞体に結合しているためである。
  • 細胞膜は、原核細胞と構成は少々異なる部分もあるが、機能はほぼ同じである。真核細胞では、細胞壁があるものもあれば、無いものもある。
  • 真核細胞のDNAは、一本、または複数本の分子から構成され、染色体と呼ばれる。染色体は、DNAがヒストンに絡みついてしっかりと凝縮した状態になっている。全ての染色体のDNAは核の中に閉じ込められており、核膜によって細胞質と隔てられている。何種類かの細胞内小器官は、それぞれが独自のDNAを持つものがある。
  • 真核細胞生物の中には、繊毛や鞭毛で移動できるものがある。鞭毛は原核生物のものよりも複雑である。

細胞小器官

典型的な(動物)細胞の模式図

  1. 核小体(仁)
  2. 細胞核
  3. リボソーム
  4. 小胞
  5. 粗面小胞体
  6. ゴルジ体(ゴルジ装置)
    1. トランスゴルジ網
    2. シスゴルジ網
  7. 微小管
  8. 滑面小胞体
  9. ミトコンドリア
  10. 液胞
  11. 細胞質
  12. ライソゾーム(リソソーム)
  13. 中心体(中心小体)

また、図には示されていないが、
  1. マイクロフィラメント(アクチンフィラメント)
  2. 中間径フィラメント(中間フィラメントあるいは10nmフィラメント)
  3. デスモソーム(接着斑)
  4. ギャップ結合(間隙結合あるいはネクサス)
  5. タイト結合(タイトジャンクションあるいは密着結合、閉鎖帯)
  6. エンドソーム
  7. ペルオキシソーム
  8. 分泌顆粒(分泌小胞)
なども存在する。

なお、微小管、中間系フィラメントおよびアクチンフィラメントをまとめて、細胞骨格と呼ぶ。

歴史

;1665年: Cellの名前の由来は、ロバート・フック(Robert Hooke)が1665年に刊行した顕微鏡図譜「Micrographia」で、コルクガシのコルク層小片を観察し、多数の中空の構造として見られた死細胞を、小部屋を意味するCellと命名したのが始まりとされる。 ;1839年: テオドール・シュワンとマチアス・ヤコブ・シュライデンは動植物は基本的に細胞から構成されていることを解明した。 すなわち細胞は生物共通の構造と発生の基本単位であるとする細胞説の基礎となった。 ;19世紀: ルイ・パスツールは生物の自然発生説を否定した。

ルドルフ・ウィルヒョウは、新しい細胞は常に細胞分裂から生じるとした。





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