|
|
脳(のう)とは、動物が持っていて、神経細胞が集中して塊をなしている器官のこと。神経系の器官のひとつで、脊椎動物では、脊髄と共に中枢神経系を構成する部位である。脳の中では、神経細胞どうしが複雑なネットワークをなして接続されており、情報の変換、処理などを行う部位であると考えられている。
| Table of contents |
|
2 脊椎動物の脳 3 ヒトの脳 4 関連記事 |
ヒトの脳は、約140億個の神経細胞とそれを支持するグリア細胞から成り、平均的には1.2~1.5キログラムである。これは人体の質量の2%程度に過ぎないが、それでも脊椎動物の脳としては著しく発達している。
脳は運動・知覚など神経を介する情報伝達の最上位中枢である。また、感情・情緒・理性など人間の精神活動においても重要な役割を果たしている。幾つかの精神活動に関してはポジトロン断層法などにより、脳の活動との間に密接な関係があることが確かめられている。
人間の精神やその活動が脳の物質的な活動だけによって成立していると考える人もいるが、一方では身体の他の部分の活動も精神を構成する一部であると考える人や、魂のようなものが存在してその働きが関連していると考える人もいる。
人間の場合、男女は精神的・文化的に異なった傾向を示す(ジェンダー参照)が、脳の性差がその一因であると考えられている(一般的な支持は集めていないが、一因ではなく原因の全てだと考える人もいる)。
これをもって男性が女性よりも知的に優れているという説も過去に存在した。しかし現在では、この説はほとんど支持されていない。夏目漱石
やアルバート・アインシュタインを初めとする天才と呼ばれた人々の脳の重量を調べるとまちまちであることから、脳の重さや体積が即、知性の度合いに反映されるわけではないと考えられている。
また、平均して男性の方が女性よりも体格が大きいことを考慮し、体重に占める脳重量の割合を求めると女性の方が大きいという指摘もある。
男性の脳ではこのような活動の周期性はない。胎生期に、精巣から分泌された大量のテストステロンに曝されること(アンドロゲン・シャワーと呼ばれる)によって男性の脳は周期性を失う。無脊椎動物の脳
脊椎動物の脳
ヒトの脳
ヒトの脳は頭部の中に存在し、頭のおよそ上半分を占めている器官である。丈夫な頭蓋骨の中に保護されている。構造
性差
人間を含む脊椎動物の脳はその性別により異なった構造を持つ。これは大脳解剖学による直接的な観察や、ラットに対して脳の形成期に性ホルモンを投与する実験により確かめられている。容積
まず、明らかに観察される点として、男性の脳は女性よりも大きく重い。出生時は性別による有意差は無く、男女ともに370~400グラムである。成人では、男性は1350~1400グラム、女性では1200~1250グラムである。活動
陽電子断層法によって様々な精神活動の際に脳が働く様子を調べると、男性では左脳の活動が右脳よりも優位であることが分かる。これに対し、女性では脳の左右に有意差は見られない。周期性
月経に代表されるように女性は身体的な周期変動を持っている。またそれに伴って精神的にも周期的に変動すると指摘される。この周期性を支配しているのが下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンである。