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藤村操

藤村 操ふじむら みさお1886年 - 1903年5月22日)は第一高等学校生徒。
1903年5月22日、日光にある華厳の滝において、傍らの木に厳頭之感(下記)を書き残して自殺。厭世観によるエリート少年の死は社会に大きな影響を与え、後を追うものが続出した。華厳の滝がいまだ自殺の名所として知られるのは、彼の死ゆえである。
また、高等学校で彼のクラスの英語を担当していた夏目漱石の精神にも大きな打撃を与え、夏目漱石が後年、鬱病となった一因とも言われる。

厳頭之感

悠々なる哉天襄、
遼々なる哉古今、
五尺の小躯を以て比大をはからむとす、
ホレーショの哲学竟(つい)に何等のオーソリチーを値するものぞ、
万有の真相は唯一言にしてつくす、
曰く「不可解」我この恨を懐て煩悶終に死を決す。
既に厳頭に立つに及んで、
胸中何等の不安あるなし、
始めて知る、
大いなる悲観は大いなる楽観に一致するを。

  • ホレーショは、シェイクスピアの「ハムレット」の登場人物。ハムレットが、君なんかにはわからないこともあるんだ、というくだりがある。俗物、俗人にはなかなか真実は見えてこないもの、というたとえとして引き合いに出された。

「吾輩は猫である」十より

打ちゃって置くと巌頭の吟でも書いて華厳滝から飛び込むかも知れない。




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