|
|
錯体(Complex)とは、中心となる原子に配位子とよばれる原子または分子が配位結合をしている構造を持つ化合物である。 主として、狭義の意味で中心金属に有機分子が配位した錯体である金属錯体を指すのに用いられる。
有機化学の分野では錯体は化学反応を制御または促進させる触媒として非常によく用いられている。
金属錯体は光の吸収や散乱の波長が丁度可視光線の領域にあるため、化学反応により金属の価数や配位環境を変化させると様々な色に変化する。
有機分子のように、錯体も配位環境によって、光学活性体となり、キラルな化合物が現れる。
生体中に存在する酵素の活性中心にはアミノ酸に取り囲まれた金属錯体が存在し、重要な役割を果たしている。(ex:赤血球中のヘモグロビンなど)
現在注目されている色素増感型太陽電池において、光の受容体には、主にロジウムのビピリジン錯体(またはその誘導体)が用いられている。