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概説
自動車を対象とした電話システムは、1946年にアメリカのセントルイスで、無線通信を利用した手動式自動車電話システムが初めてといわれている。
初期のシステムは、トランシーバーの通話方式と同じ単信式というもので、また、一つの基地局が半径20~30キロ前後の非常に広い範囲をカバーしており、通信中に基地局をまたぐ状況(ハンドオーバー)には対応できなかった。
このハンドオーバーを可能にして、一つの基地局あたりのカバー範囲を縮小(半径数キロ程度)させ、周波数の利用効率を高めた、現在の携帯電話の系譜につながるシステムは、1979年に世界で初めて、旧日本電信電話公社(現NTTドコモ)により開始。
当時は、機器類はすべて電電公社からのレンタル品であり、保証金20万円のほか、月額基本料3万円、通話料が6秒で10円と、非常に高額であった。
このため、当初は大手企業の社長など経営幹部の社用車に設置され、後部座席に座る幹部との緊急ビジネス連絡用に使用される。
その後、1985年の電電公社の民営化などの通信自由化政策が行われ、1988年以降、新規参入第一陣として、旧IDO・DDIセルラーグループ(現au)が自動車電話事業を開始。
その結果、複数事業者グループ体制となり、競争が発生して料金も低下し、新規需要として、土木建築現場やイベント会場などの遠隔地での通信手段確保の用途に広がり、現在の携帯電話の下地を作った。
略歴
1979年12月 - 東京23区で開始
1984年 - 全国主要都市をカバー
1988年 - IDOの新規参入
1989年 - DDIセルラーグループの新規参入
以降は携帯電話を参照。