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賛美歌

賛美歌(羅:hymnus)とは、キリスト教において、礼拝や集会等で歌われる、神を称える歌のことである。

日本語の狭義では、民衆的な性格を持つもの、特にプロテスタントの宗教歌を指し、その場合、古代や中世から古い伝統を保持しているもの(例えば、グレゴリオ聖歌)を聖歌、カトリック教会のある特定の典礼歌を賛歌として区別して呼ぶ。

ただし、「讃美歌」というタイトルの曲集と「聖歌」というタイトルの曲集に本質的な差異があるわけではなく、編集の基準は同様であり、同じ曲を採用しているものも多い

一般には美歌の文字を使うが、賛美歌集の書名には美歌の文字を使ったものが多い。元の用字は美歌で、讃は讚の略字である。

Table of contents
1 歴史
2 賛美歌の構成
3 著名な賛美歌
4 賛美歌集
5 関連記事

歴史

聖書の時代

モーセ紅海を渡ったあとでエジプト軍が波に飲まれるのを見たとき、

モーセとイスラエルの民は主を賛美してこの歌をうたった。(出エジプト記15:1a 聖書:新共同訳

とあるのが聖書における最初の記事である。詩篇は「歌った」「歌う」と書いてあるので、これらはその時代の賛美歌の歌詞であると考えることができる。特に、「セラ」は間奏であると考える学者もいる。

新約でも、最後の晩餐のあと

一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。(マタイによる福音書26:30 聖書:新共同訳

等の記事が見られる。

宗教改革まで

宗教改革後のプロテスタントの賛美歌

日本の賛美歌

賛美歌の構成

歌詞の1番、2番...を賛美歌ではという。賛美歌はいくつかの節を持っているものがほとんどである。しかし、前半が毎節違う歌詞で、後半は全節同じ歌詞となっているものも多い。この後半部分を「おりかえし」または「くりかえし」と呼ぶ。英語ではrefrainである。前半を独唱で歌い、後半を合唱で応答するという形式の名残であると考えられる。

ミーター(韻律)

ミーターは歌詞の音韻上の形式で、節のなかの音数(音節数)のことである。同じミーターの曲は、詞と曲とを入れ替えて歌うことができるため、欧米にはこれを利用した替え歌の習慣がある。(日本語の詞の場合にはアクセントや音引きの関係で必ずしもうまく替え歌ができるとは限らない。そのせいか、日本では替え歌は一般的でない)

標準的なミーター

編成

伝統的な賛美歌は、コラールの編成、すなわち、混声四部合唱の編成で書かれることが多い。実際の礼拝では、多くオルガンで伴奏される。

賛美歌の名前

個々の賛美歌には名前が付いている。しかし、賛美歌には替え歌の習慣があり、同じ詞に異なる曲が付いていたり、同じ曲に異なる詞が付いていることが多くある。また、同じ詞に違う訳が付いている場合がある。このため、次のように、歌詞や曲それぞれに名前を付けて呼び、区別している。

;初行:歌詞は初行(最初の行)で呼ばれる。たとえば、「きよしこの夜」の原詞(ドイツ語)の初行は“Stille Nacht, heilige Nacht!”であり、英語詞は“Silent Night! Holy Night!”である。日本語詞は「きよしこの夜」である。「いつくしみ深き」の初行は“What a friend we have in Jesus”である。また、初行以外のタイトルが付けられる場合がある。 ;チューンネーム:チューンとは曲のことであるから、曲の(歌詞でなくて音楽の方の)名前の意味である。日本の曲でもローマ字で付けられる。普通大文字を使い、「きよしこの夜」のチューンネームは“STILLE NACHT”である。「いつくしみ深き」のチューンネームは“CONVERSE”であるが、これは作曲者の名前からとったものである。

著名な賛美歌

賛美歌集

毎週の礼拝では5曲程度が歌われる。この便のため、各国で賛美歌集が編纂されている。日本でも数種の賛美歌集が「讃美歌」「聖歌」の名で編纂されている。最近では、教派ごとの賛美歌集も増えている。

賛美歌集の構成

賛美歌集は、礼拝(開会、閉会、信仰告白)、教会歴ないしイエス・キリストの生涯(待降降誕、公生涯、受難、復活再臨)、信仰生活といった項目ごとに構成されることが多い。おおむね600曲が、賛美歌集として礼拝に必要な数であるといわれている。

国内の主な賛美歌集

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