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みずからの禅経験とヘーゲル的な哲学観を基礎に、東洋思想と西洋思想をより根本的な地点から融合させようとした。その思索は初期の仏教の「無の境地」を哲学論理化した純粋経験論から、その純粋経験を自覚することによって自己発展していく自覚論、そしてその自覚など、意識の存在する場としての場の論理論、最終的にその場が宗教的・道徳的に統合される絶対的矛盾的自己同一論と展開していった。
西田は、文献学的なアプローチを取らず、先人らの思考法だけを学びとって独自に思想を展開させたために、その著作は独創的で難解である。しかし、座禅修行によって培われた強靭な精神力によって掘り起こされた深みは、文献学者に堕した「哲学学者」への痛烈な批判でもある。
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