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降水確率

降水確率とは、特定の地域で、特定の時間内に降水がある確率をいう。

気象庁は、1980年より天気予報の一つとして降水確率を発表している。このほかに、1988年からは降水短時間予報1996年からは分布予報時系列予報など、多様な種類の予報が発表されるようになってきた。

降水確率は、予報区内で一定の時間内に1mm以上のまたは(融けたときの降水量に換算する)が降る確率であり、0%から100%まで10%きざみの値で発表される。予報区内であれば場所については特定せず、どこでも同じ確率である。降水量については予測していない。

降水確率の計算は、過去の降水の情報をもとに数値予報を行い、統計処理により確率を算出する。この際、1%の位は四捨五入するため、降水確率0%といっても実際には0から5%未満の値である。

例として、降水確率30%の場合、同じような天気の場合10回に3回は雨が降ることを意味する。降水確率30%の予報が出た場合、統計的には10回に3回の割合で雨が降る、と考えてもよい。

現在の気象庁の降水確率の発表は、24時間以内は6時間きざみの予報、それ以降は1日単位の予報となっている。1日の降水確率は、6時間刻みの降水確率の最高値よりも高いか、同じである。

コスト/ロス モデル

降水確率が発表されるようになった背景には、コスト/ロス モデルの考え方がある。これは、予報が完全に的中しない場合に、確率の予報を出すことによって、長い目で見れば損失を最小限にできるというモデルである。

例えば、傘を持っていく労力を300円、傘を持たずに濡れることによる損失を1000円とする。(この労力や損失は人によって変わる。損失は、例えば背広のクリーニング代だったりする。)

この例では、降水確率が30%以上の場合、傘を持っていった方が良いことになる。降水確率40%の予報が10回出た場合を考えよう。10回のうち4回は雨か降ると考えられるから、

傘を持っていくと、労力は300円×10=3000円。損失は0円。 合計は3000円。
傘を持っていかないと、労力は0円。損失は1000円×4=4000円。合計は4000円。

従って、傘を持っていけば、持っていかない場合に比べて1000円得である。

一方、確率予報を行わない場合、すべて晴れまたは曇りと予報され、傘は持っていかないとすれば、

労力は0円。損失は1000円×4=3000円。合計は4000円。

という選択肢しかなくなる。

ごく単純な例を挙げたが、実際には0%から100%までの降水確率について上記のような考え方を適用することにより、労力と損失の合計を最小限にすることができる。

関連項目





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