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開発経済学

開発の達成を最終目的とする経済学の一分野。経済成長限らず、貧困、健康、失業など、広い視野から考察する。

当初のモデルは、計画経済を標榜したソビエト連邦などの国で発達した。

中心的な課題は、「開発途上国先進国の間の経済格差を縮めること」とする人が多い。

Table of contents
1 歴史
2 関連する課題
3 関連記事

歴史

1950年代、60年代

戦後の復興を交え、援助が始まった時期。政府主導型の開発。

経済発展は国民所得の向上ととらえられており、国民一人あたり国民所得が伸びることを最大の「開発」の目的とした。
この「開発の恩恵」は、自然に高所得層から低所得層に浸透(トリクル・ダウン)していくと考えられていたが、実際はそうはならなかった。

主流理論:単線段階理論

経済成長には決まった段階があるとされており、時間を経るにつれて、自然に経済格差は縮まっていくと楽観視する見方。
経済発展の段階:伝統的社会→成長への離陸の準備段階→離陸(テイク・オフ)→経済の成熟→大量消費社会

ハロッド・ドーマーモデル…より多くの投資が、より高い成長につながる。

1960年代、70年代

経済発展=工業化の概念が確立された時期。政府主導型の開発。

国の経済構造の中心が農業から工業へと移ることを目指した。
その過程で工業部門で雇用が創出され、労働力が農村から都市へ移り、工業労働人口が増えれば増えるほど、開発が進んだとみなされた。

経済発展の段階:伝統的社会の自給農業(第1次産業)→近代化社会の工業(第2次産業)→サービス(第3次産業)

主流理論:2部門経済発展モデル

伝統的社会と近代化社会、農業と工業、農村と都市といった、2部門の対比構造からなる理論。
経済発展の速度は、投資と貯蓄の割合が多いほど、速まる。

1970年代

開発途上国の経済発展が一向に進まず、貧困が減らないことに悲観論が出た時期。

これまでの開発戦略が、途上国の歴史的経験や経済の現状から乖離していることへの反省が出てきた。

台頭してきた理論:国際従属理論

第3世界の国々が、国内外の制度や経済的政治的硬直性の壁を前にして、途上国の開発が進まない原因は、先進国への従属・支配関係に巻き込まれているせいだとする見方。
この従属・支配関係は、もはや経済のシステム(仕組み)であり、この関係にある以上、「豊かな先進国と貧しい途上国」という関係は、慢性的で続いていく関係で、差は開く一方だと主張する。

1980年代以降

(2000年代の主流も新古典派である) 新古典派の反革命期。市場主導型の開発が求められている。

主流理論:自由市場主義

政府の補助や規制を排除し、効率的な自由競争市場を促進するべきだという主張。開発が進まない原因は、国内の市場整備が遅れており、市場インセンティブが働いていないためだとする。

むしろ、非民主的な政府が介入することで、利権が公平に配分されなくなるため、政府の介入は少なければ少ないほど良い。

新成長理論…生産性の改善が、生産の拡大(経済成長)をもたらす。

1990年代以降

地球環境の悪化に伴い、持続可能な開発を志向すべきだという、国際的コンセンサスができた。

NGOなどの草の根の活動によって、直接貧困層へ援助のアプローチすることが増え始める。

関連する課題

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