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音響カプラ

音響カプラおんきょう-)とは、1980年代、モデムが普及する以前に、電話回線を利用してデータ通信をするために使われていた機器。

コンピュータセンタとのデータ通信を行う際、モジュラージャックがない、内線ボタン電話などで、モデムを電話線に直接接続できない場合、スピーカとマイクを使い、モデムとの間で、一旦音声信号を介することによって通信を行なう。
コンピュータとはRS-232Cケーブルで音響カプラ本体に接続、黒電話の受話器を音響カプラ本体にはめ込み、発信操作は、接続した電話機のダイヤルを手動で回す方法で利用する。
この構造的な関係上、周りの振動や騒音に弱い点があり、安定度は低かった。 通信速度は300bps程度で、末期には1200bpsであった。

使用電話機が自由化される1985年までは、電話線へのモデムの接続には制度的な制約が多く、電話回線を利用したデータ通信には、ほとんどの場合、この音響カプラが利用されていた。
その後は、安定してデータ通信のできるモデム装置が自由に電話回線に接続できるようになったため、一般用途としては使われなくなった。
後まで残った用途は、当時、営業マンが持ち運んでいた「ラップトップ」といわれたポータブルパソコン(現在の大型ノートPC程度の大きさ)に多く使われ、出先の公衆電話を利用しての営業データの送信に使われることが多かった。





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