軌間可変電車
軌間可変電車は、国土交通省の施策で、鉄道建設公団の委託により鉄道総合研究所が開発を進めている、標準軌と狭軌(1067mm)の両方の線路上を走行可能な試験電車。フリーゲージトレインともいう。この技術を用いて、新幹線と狭軌のままの在来線を直通運転する列車を運行することで、フル規格新幹線よりもコストと建設期間を抑えつつ所要時間の短縮を図ることを目指す。
軌間の異なる線路を接続するように設置された機関可変装置を通過する間に、車輪を車軸方向にスライドさせて両方の軌間に設定できる機構を持つ。構造的にはスペイン国鉄のタルゴ式客車において実用済みの機構だが、新幹線電車の場合モーターからの動力伝達の課題が付け加わる。車輪と一体となったダイレクト・ドライブ・モーター(DDM)ごと固定位置を可変するなどの、機構が試行されている。
- 1998年GCT-01型として製造される。3両編成。
- 1999年1月から山陰線で走行試験(時速100km/h)
- 1999年4月~2001年1月までアメリカ合衆国コロラド州TTCIプエブロ実験線で、標準軌での高速耐久試験を実施。最高速度246km/h、累積走行距離600,000km、軌間変換回数2000回を達成。
- 2002年10月~11月に日豊本線で在来線の速度向上試験(130km/hを達成)
今後、九州新幹線新八代駅構内に設置した新在直通試験線と軌間可変装置を用いて九州新幹線と在来線を直通する運転の試験を行うものと思われる。振り子機構を装備した二次試作車両の開発も行われている。
外部リンク
鉄道総合研究所の軌間可変電車紹介ページ