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| Table of contents |
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2 認識論史上の主な出来事 3 フッサール現象学 |
認識論で扱われる問いには次のようなものがある。
認識論の議論の例としてしばしば挙げられるものに、イマヌエル・カントによる合理主義と経験論の統合がある。
ルネ・デカルト、バールーフ・デ・スピノザ、ゴットフリート・ライプニッツなどに代表される大陸合理主義者は、人間の思考には経験内容から独立した概念が用いられていると考えた。
ジョン・ロック、デイビット・ヒュームなどに代表されるイギリス経験論者は、経験に先立って何かの概念が存在することはなく、人間は「白紙状態」(タブラ・ラサ)として生まれてくるものと考えた。この立場からは、全ての知識や概念は人間が経験を通じて形成するものだということになる。
数学の定理は、こうした経験論の立場に立つ者にとっては少し厄介な問題を引き起こす。定理の真偽は人間の経験に依存せず、経験論の立場に対する反証となる。経験論者の典型的な議論は、このような定理はそもそもそれに対応する認識内容を欠いており、単に諸概念の間の関係を扱っているだけだというものだが、合理主義者は、定理にもそれに対応する認識内容の一種があると考える。
カントは、このような二派の対立を決着したとする見方が、今日広く受け入れられている。例えば「因果関係」「時間」「空間」など限られた少数の概念は人間の思考にあらかじめ備わったものであるとした。カントによれば、そうした概念を用いつつ、経験を通じて与えられた認識内容を処理して更に概念や知識を獲得していくのが人間の思考のあり方だということになる。
また、カントは人間は物自体を知り得ず、ただ事物が自分の思惟に与えてくる内容だけを知ることができると考えたことでも知られている。
20世紀初頭、エドムント・フッサールは、西欧諸科学が危機に直面しており、その解決が
学問の基礎付けによってもたらされると考え、現象学の確立を試みた。
数、自己、時間、世界の諸事象などについての、確実な知見を得るべく、通常採用している物事についての諸前提を一旦保留状態にし、物事が心に立ち現れる様態について慎重に省察することで、諸学問の基礎付けを行うことができると考えた。
近年、ポストモダニズムと呼ばれる人文・社会科学上の潮流は、主に認識論的な立場だとする見解が多く見られる。
非本質主義、相対主義などと形容されることが多いポストモダニズムの典型的な議論、認識論として、次のような特徴が挙げられる。
定義と特徴
認識論史上の主な出来事
カントによる統合
フッサール現象学
ポストモダニズム
こうした認識論上の主張は、フリードリヒ・ニーチェ、ミシェル・フーコー、ジャン=フランソワ・リオタール、リチャード・ローティーなどの哲学的な著作に基づいてなされることが多い。