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GNU FDLはGNU Free Documentation Licenseの略称であり、GFDLとも表記される。日本語ではGNUフリー文書利用許諾契約書と訳されることがある。FSFによりGNUプロジェクトの一環としてコピーレフトを実現する法的に有効なライセンスとして配布されている。
文書やウェブページなどについて、著作権者以外の利用者が改変、複製、商業利用することを一定の制約条件の下に許可する。これは既存の著作権法に基づいた法的に有効なライセンス契約の形をとって行われる。
このライセンス契約の主な内容として、ライセンスされた文書に変更を加えることや無断で配布することなどを許可し、その条件として、変更・配布された文書についても同じく第3者による無断変更や無断配布を認めるように要求することなどが挙げられる。
『GNU フリー文書利用許諾契約書』は非公式の日本語訳であるが、日本人が GNU FDLを理解するのに役立つだろう。
法的に有効性が確認されているのは英語のライセンスのみなので、適用するときは英語のライセンス文書を使うことになっており、日本語訳はあくまで参考として示すことになっている。詳細は英文の正式な文書を参照のこと。英文のライセンスの正式な文書は、この文章執筆の時点では、2002年11月に公開されたversion 1.2が最新のものである。ウィキペディア内で使用されているライセンス(version 1.1)はWikipedia:Text of GNU Free Documentation Licenseで見ることができる。
GNUのサイト内の以下のページにおいても、ライセンスの全文が公開されている。
http://www.gnu.org/licenses/fdl.html
このライセンス形態が出現する前には、制限のない共有と共同的な創造活動をおこなうのに、著作物をパブリックドメインにおいて、著作権を放棄することが行われていた。しかし、パブリックドメインに置いた結果、著作者の尊重が失われたり、共有する意図などが無視されたりなど、弊害が指摘されていた。そのため、著作権を放棄せずにライセンスの形で共有と共同的な創造活動を保護する方法が取られるようになった。
コンピュータの発達と量産によるデジタルな創造の発達は、創造物の容易かつ安価なコピーをもたらした。また、コンピュータ同士を結びつけるインターネットの発達により、共有と共同的な創造活動が地球レベルに広がって起きることを可能にし、それが増殖的に起きた。
そこで、共有と共同的な創造活動、著作者の尊重等を保護する仕組みが作られた。その様な仕組みには、
思想的背景
後者の「独占的な状態への移行を許さない」強い共有の仕組みは、特にFree Software Foundation(FSF)によって「コピーレフト」と呼ばれている。FSFの意味でフリーな(自由な)著作物と呼ぶとき、コピーレフトとそうではない両方の共有を意味する。
最初に作られたコピーレフトを実現するライセンスは、コンピュータソフトウエア向けのライセンスとして作られたGPLであるが、ソースコードが何であるかを定義すれば、ソフトウエアに限らず写真やウエブページなどの一般的な創作物に適用できる。GNU GPLは、特に文書としての扱いをいろいろと指定出来るようになっている。
GNU FDLはソフトウェアではなく特にフリーソフトウェアに付属するマニュアル、GNUプロジェクトの文書などをコピーレフトな共有物として扱うためにFSFにより作られたものである。
フリーソフトウェアをはじめ、知的著作物が自由に複製、研究され、他人による改変を受けることが社会にもたらす独自の利益がある、という考え方に特に注目して、オープンソースという呼び名も使われているが、思想的な背景は別になる。
これは典型的な商業ソフトウェアが制作・流布される際に、複製や内的構造の研究や改変が禁じられているために、既存のソフトウェアを改良して新しい、より優れたソフトウェアを開発する可能性が閉ざされている、という点を考えるとわかりやすいだろう。
このような共有、共同的創造作業のための著作権の利用は、(コピーライトに対する)コピーレフトとも呼ばれ、それによって保護された著作物はオープンコンテントとも呼ばれる。しかし、コピーレフトはコピーライトを否定するものではない。現状のコピーライトの使われ方が、著作と著作者の保護を越えて独占することに重きが置かれているため、コピーレフトは、共有を前提にした著作と著作者の保護として捉えることが出来る。
ウィキペディアはGNU FDLにより保護されているため、不特定多数の参加者により作られた結果が将来に渡って共有されることが保証されている。詳細はWikipedia:著作権を参照のこと。
http://www.gnu.org/
(英語)
http://www.gnu.org/index.ja.html
(日本語)参照サイト