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MS-DOS(エムエス-ドス)は、マイクロソフトがIBMから依頼を受けて、シアトルコンピュータシステム社から買い取ってきた、IBM-PC向けのオペレーティングシステム(OS)である。
当時マイクロソフトはOSは開発しておらず、製品のほとんどはデジタル・リサーチ社のCP/M上で動くものであった。それによく似たデザインである「86DOS」と呼ばれていたものが偶然見つかり、買収し、IBM-PC用に改修したのである。
インテルの8086以上のx86アーキテクチャのCPU上で動作する。Windows 9X系のOSは、OSとしてはWindowsという形で提供されているが、実際には、MS-DOSの上でGUIの処理を行なう形で動いている。(ただし、Windowsが使用するMS-DOSシステムコールはごく一部に限られる)
当初、IBM-PCで動作するOSだったのでPC-DOSと言っていたが、マイクロソフトが自社の商標(MS)をつけて広めた。ソフトウェアを作ってIBMに販売してしまうという方法ではなく、IBM-PC一台あたりいくらかの使用権を与えるという契約をしたのがマイクロソフトの成功の秘訣とも言えた。IBMはその後、独自にPC-DOSを開発している。
DOS(ドス=ディスク・オペレーティング・システム)と名付けられているように、現在のOSとは違い、主にディスクの管理のためのOSであり、マルチタスク機能、メモリ保護機能などは持っていない。 ディレクトリによるファイル管理やパイプ処理のように、UNIXの仕様や機能を模倣しようと努力した点も多く見られる。また、システムコールの仕様には、8080やZ80などの8ビットのコンピュータではメジャーな存在だったCP/Mとの互換性を意識した部分があった。
MS-DOSは、バージョンによってかなりの機能差がある。
なお、PC-DOSはバージョン7、PC-DOS 2000まで作られた。