O157は、O抗原が157番の大腸菌のことであるが、腸管出血性大腸菌O157:H7を指すことが多い。O157:H-も腸管出血性大腸菌である。同様のものには、O18、O26、O111、O118などがある。
経過と症状 熱に弱い菌であるため、加熱の不十分な食材から感染することが多いようである。 100個程度という極めて少数の菌で発症し、そのため感染者の便から容易に二次感染が起こる。 この菌はベロ毒素を作り出す。ベロ毒素は細胞内に取り込まれたのち、リボソームを破壊し蛋白質の合成を阻害する。蛋白欠乏状態となった細胞は死滅していくため、感染して2~3日後に血便と激しい腹痛を引き起こす(出血性大腸炎)。また、血中にもベロ毒素が取り込まれるため、溶血性尿毒症症候群(急性腎不全・溶血性貧血)なども起こる。 歴史 1982年-アメリカのオレゴン州・ミシガン州などでハンバーガーによる食中毒が発生した。この時O157が原因菌として初めて特定された。 1984年-大阪府の兄弟が出血性腸炎に。同様の患者が東京都などでも現れた。その後の調査でO157と判明。 1990年-埼玉県浦和市の幼稚園において、井戸水が原因で集団感染。園児2名が死亡。 1996年-大阪府堺市で学校給食による学童の集団感染。死者3名。原因食材としてカイワレ大根が疑われるという厚生省の中間発表により、カイワレ業者が壊滅的な打撃を受けた。また、この事件を契機にHACCPが注目を浴びた。 外部リンク 厚生労働省・O157 Q&A 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
熱に弱い菌であるため、加熱の不十分な食材から感染することが多いようである。 100個程度という極めて少数の菌で発症し、そのため感染者の便から容易に二次感染が起こる。
この菌はベロ毒素を作り出す。ベロ毒素は細胞内に取り込まれたのち、リボソームを破壊し蛋白質の合成を阻害する。蛋白欠乏状態となった細胞は死滅していくため、感染して2~3日後に血便と激しい腹痛を引き起こす(出血性大腸炎)。また、血中にもベロ毒素が取り込まれるため、溶血性尿毒症症候群(急性腎不全・溶血性貧血)なども起こる。
歴史 1982年-アメリカのオレゴン州・ミシガン州などでハンバーガーによる食中毒が発生した。この時O157が原因菌として初めて特定された。 1984年-大阪府の兄弟が出血性腸炎に。同様の患者が東京都などでも現れた。その後の調査でO157と判明。 1990年-埼玉県浦和市の幼稚園において、井戸水が原因で集団感染。園児2名が死亡。 1996年-大阪府堺市で学校給食による学童の集団感染。死者3名。原因食材としてカイワレ大根が疑われるという厚生省の中間発表により、カイワレ業者が壊滅的な打撃を受けた。また、この事件を契機にHACCPが注目を浴びた。 外部リンク 厚生労働省・O157 Q&A 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント