QOL
QOL(Quality Of Life、生活の質)は、近年重要性を増してきている医療の目標のひとつである。がんをはじめとした疾患の治療において、従来は治療効果を測る基準が生存期間(5年生存率など)のみであった。死亡数を減らすことが重要なのには現在も変わりないが、生存期間の長さに加えて質も重要な治療効果であると考えるのが近年の流れである。
QOLが考慮される場面は様々であり、
- 治療法の選択(乳房を切除するか否かなど)
- 症状への対応(鎮痛など)
これらの状況でのQOLを定量的に評価する方法や、治療法ごとのQOLへの影響の度合いが研究されている。
特に、治癒の期待できない終末期医療では生存期間を伸ばすことに大きな意義はなく、QOLの維持向上こそが治療の目的となる。特に、痛みなどの症状軽減を目的とした医療は緩和医療と呼ばれる。
医療関係者が隠語的に、待遇や労働環境を指してQOLと表現する場合がある。多くの場合は、劣悪である場合に使用される。より明示的には、QOML(Quality of My Life/Medico's Life)とも。