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Quark XPress (クォーク・エクスプレス)は、Quark社の販売しているDTPソフトウェアで、同社の代表的製品。MacintoshによるDTPのデファクトスタンダードとなっている。ティム・ギルおよびそのチームによって開発され、Quark社の黄金時代を築いた。
(特に日本では)「クォーク(クオーク)」といえばこのソフトのことを指し、会社名だという認識は薄い。綴りが「Express」ではなく、また「Xpress」でもなく「XPress」なのは、「Press=印刷」という単語を踏まえているとされる。
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業界標準
DTP業界において圧倒的な支持があり、このソフトがMac OS Xに対応するのが遅れたゆえに、業界のOS Xへの移行が進んでいないも言われている。これは日本だけでなく、本家本場たるアメリカでも同じである。
Quark XPressはDTP黎明期において最初に登場したアプリケーションではなく、Aldus PageMakerが先行していた。……というよりも、DTPという言葉自体がPageMakerのプロモーションのためにアルダスのポール・ブレイナードによって作られた言葉だったからである。Quark XPressは、ライバルに先んじてカラー対応を果たしたことや、次に述べる特徴などからデザイナーなどへ支持を広げ、現在の立場を獲得するに至った。
軽快な動作と、入門者にも分かりやすい直感的な操作性が特徴。また、標準搭載されてない機能はXTension(エクステンション)と呼ばれるプラグインによって実現できるという柔軟な拡張性が特徴。しかし一方、(種類によっては)XTensionの有無によって、同一バージョン間での互換性に問題が生じる場合もある。
英語版の最新バージョンは6.1。Mac OS Xにネイティブ対応(Classic環境から起動する必要がない)している。また、複数回のアンドゥ(操作の取り消し)・リドゥ(取り消した操作のやり直し)やコンテキストメニューの強化のほか、「プロジェクト」という新しい概念を導入し、書籍とWebを同時製作するなどの作業が簡略化される。
日本語版は4.1Jが最新。5.0は予告されたものの実際にはリリースされなかった。現時点(2004年02月)で、6.0日本語版は同年第2四半期に発売すると予告され、ベータ版を使ったセミナーも予告されている。
「MacintoshDTPといえばQuark(XPress)」、という共通認識があるだけに、出版業界で「マックで組む」という言葉は「Quark XPress 3.3Jで組む」ことを意味する。それはつまり後継バージョンである4.1J(はWindows版も提供し、Macintosh版とのクロスプラットフォーム互換性を実現している。)への移行が、あまり進んでいないことを意味する。既に3.3JとOCFフォントによるワークフローが確立していることや、3.3J導入時に多大な投資をした出版社・印刷会社で追加投資を嫌われることや、減価償却の問題があるといわれる。
日本語や中国語などの2バイト言語向けのエディションでは、不正使用を阻止するためハードウェアキーと呼ばれる装置がソフトウェア・パッケージに同梱されている。この装置はドングルとも呼ばれ、これがコンピュータにつながっていない状態ではQuark XPressは起動せず、動作中に抜けた場合も警告を表示した後、自動的に終了する設定になっている。
日本語版(バージョン番号の末尾に「J」が付随する)は、軽快な動作と直感的な操作性が高く評価されているが、「ぶら下げ」や「ルビ」といった日本語独特の組版ルールには標準搭載の機能では対応しきれず、かなりの部分をDTPオペレーターの経験と工夫に頼っている。 また、表組や罫線の機能を実装していないため、そういった要素が頻出するレイアウトワークを行うためにはXTensionの購入が必須となる。日本語版は、アプリケーション自体がかなり高価であるため、TCOはかなり高くなる。