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UNIX

UNIXユニックス)は、1960年代に米国ベル研究所により作られたオペレーティング・システム。主に企業や教育機関における研究や、安定性や高いセキュリティが要求されるサーバを稼動させる目的で使われる。

スーパーコンピュータワークステーション、サーバで利用されることが多かったが、1990年代のLinuxFreeBSD等の『PC UNIX(パソコン向けUNIX)』の出現により個人レベルで使用されることも多くなった。

次のような長い歴史があるため、優れたパフォーマンス、堅牢性を持つ。

Table of contents
1 歴史
2 定義
3 関連項目

歴史

巨大なオペレーティングシステム:Multicsプロジェクトからベル研究所が撤退したあと、研究員のブライアン・カーニハンデニス・リッチーケン・トンプソンの三人によってその原型が作られた。Multicsが巨大で複雑になりすぎて失敗したという経験を元に、シンプルかつ強力な独立した部品によって作られた。Unixの名前はMulticsの逆を行くために、multi(複)に対するuni(単)から来ている。

そこにはUNIX哲学という物があり、その哲学は現在のLinuxにも受け継がれている。

その昔(1970年代)、「Live Free or Die, UNIX」というステッカーが作られたが、その後(1990年代後半)「Live Free or Die, Linux」というステッカーが作られている。その昔UNIXは、ソフトウエア屋(ハッカー)によって自由の象徴であった。

それには理由があり、UNIXの哲学以外にも、ベル研究所の当時の親会社AT&Tがコンピュータ産業への進出が独占禁止法により禁止されていた事による。したがって、UNIXによってビジネスをすることは出来なかったので(考えなかったので)、UNIXはソースコードと共にメディアのコピー代だけで配付されることになった。

当時、パーソナルなコンピュータなど存在しなかったが、ミニコン(ミニコンピュータ)と呼ばれた比較的安価なコンピュータを研究室レベルで持つことが出来た。UNIXはそのミニコンの上でハッカーと共に成長した。

UNIXの基本はベル研究所で育ち、ネットワークや仮想記憶の機能がカルフォルニア大学バークレー校で追加された。これは、16ビット系のUNIX V7(バージョン7)を元に32ビット化されたUNIX 32Vを元に作られた。バークレー校からは、UNIXのライセンスを持っている機関に対して無料(メディア代?)で配付された。これがBSD UNIXである。BSDはBerkley Software Distributionを意味する。

BSD開発の中心となったのが、SUNの設立メンバーであるビル・ジョイである。BSDは4.3まで順調に育ったが、その後AT&Tの分割によりAT&Tからコンピュータ産業への参加を禁止する足枷が外されたのに伴い、UNIXは自由な世界から閉じた世界の物となって行った。これが1980年代の始めである。

商用UNIXには、V7→32V→4.xBSD→SunOS(Sun)という流れと。V7(→32V)→System-III→System-V(AT&T)と言う流れがある。System-IVは開発に失敗して出荷されなかった。その後、AT&TとSunによって、BSD系の機能を追加した統合UNIXが System-V Release4として開発された。

カリフォルニア大学バークレー校は1995年をもってBSD版UNIXの開発を終了した。最後に出荷されたものが4.4BSD encumberd(フリーではない)および、そのフリーなソースコードだけを抜き出して作られた 4.4BSD-Lite2である。

UNIXを再び自由な世界に戻す試みはいくつか並行して行われた。

GNUと4.4BSD-Liteから作られたのが、現在のフリーなBSD系のOSである。 Linuxは、独自の実験的なカーネルとして作られ、その後、GNUのコードと共にOSとして独立した動作をすることが出来るようになった。

GNUは、カーネル以外のコードが完成していたものの、カーネルの完成に手間どった。

また、BSD、GNUともに小さなチームで作られていたが、1991年Linuxという小さなカーネルが作られ、それが公開のインターネット上の環境で公開の開発の元に作られて行った。そのカーネルはGNUソフトウエアと組み合わされてOSとしてひとり立ちして動作できるようになった。

4.4BSD-Liteは動作に必要なファイルがいくつか取りのぞかれた不完全なものであったため、複数の開発チームに分かれて完成された。現在も複数のBSD系のフリーなUNIXが存在している。

研究用UNIXの系譜はV7からUNIX V8につながる。UNIX V8は一般に公開されることはなくベル研究所内でのみ使われた。その後、ベル研究所ではUnixを開発した同じチームによって、Unixの思想を受け継ぎ、分散環境上におけるUnixの問題点を解消したPlan9が作られ、2003年現在も開発が続けられている。Plan9は組込み向けに最構成されインフェルノ(Inferno)として通信機器に使われている。

2002年になって、1980年代にフリーな世界から持ち去られた初期のUNIXの当時のソースコードがフリーなライセンスの下に公開されている。

UNIXの商標とソースコードの権利はAT&Tから子会社のUSL(Unix systems laboratory)、Novelなどの間で転売が繰り返された。現在ではUNIXのソースコードはSCOが持っている。登録商標としてのUnixはThe Open groupが保有している。

定義

現実には、UNIXは以下に示す四種類の条件をひとつでも満たすOSを指す言葉として使われている。
  1. UNIXの商標を管理する団体The Open Groupより、同団体が定義したUNIXの定義を満たすことの認証を受けたOS。
  2. ベル研究所で開発されたオリジナルのUNIX及び、オリジナルのUNIXの派生OSとしてベルの認可を得た過去のOS。
  3. オリジナルのUNIXを起源にもつOS。
  4. POSIXなどのUNIXに関連する規格をみたす、UNIX互換なOS。

しかしながら現在、UNIXの公式な定義は、2のみである。アメリカや日本を含む多くの国においては、UNIXThe Open Groupの登録商標であり、2を満たすOSのみがUNIXを名乗ることができる。かつてAT&TがUNIXという言葉の使用に細かい制限をかけたために、Un*xなどといったよびかえがされることもある。Linuxは4のみに当てはまるが、規格を満たすことを正式に認定されたわけではない。

UNIX系のフリーなOS

UNIX系のフリーではないOS

関連項目

simple:Unix




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